京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 修了生の前田里菜さんが4月よりPwCコンサルティング合同会社にて勤務を開始しました。



海外武者修行時のオフィスでの様子
 

海外サービスラーニングにて、
現地学生とワークショップを実施した際の様子

今春、総合生存学館から博士6名が誕生しました。
進路や在学中のエピソードなどインタビューしてみました!
今回は、第二弾です!
 
プロフィール
名前:前田里菜
専門:総合生存学/生物化学
進路:PwCコンサルティング合同会社
 
なぜこの進路を選びましたか?
医療分野における基礎研究の成果を社会実装するための支援に携わりたいと考え、この進路を選択しました。私は1~3年次までの専門研究としてがん治療を目指した新薬候補化合物の開発を行ってきました。その一方で、こちらの化合物が新薬として使用される、つまり社会で実用化されるまでには大きな隔たりがあることを実感いたしました。そこで、4年次に実施した海外武者修行では、医療分野のイノベーション創出支援に必要な知識・ノウハウを取得するため、イギリスにある医療系コンサルティング企業でインターンシップを行いました。卒業後もこれまでの研究や海外武者修行での経験を活かしながら、研究成果の実装化支援に携わることができる場として現在の進路先に魅力を感じました。
 
在学中の思い出深いエピソードを教えてください。
2年次に実施した海外サービスラーニングが最も印象に残っています。10人の同期と約3週間ミャンマーに渡り、日本が行う開発支援プログラムが、現地の人々の生活にどのように影響しているかを調査しました。現地の村落を訪れた際、途上国における医療体制が十分に整っていない現状を目の当たりにしました。この経験は、がん治療薬の開発に関する研究を専門的に行ってきた私にとって、研究の社会的役割について考えるきっかけとなり、私の進路に大きな影響を与えました。そして、何よりも同期全員と一つのことを成し遂げた経験は、総合生存学館での5年間を通してこの時が最初で最後であったため、ミャンマーでの日々は本当に楽しく忘れられない思い出となっています。
 
将来の展望を教えてください。
私は総合生存学館での活動を通じて、“人との出会い・つながり”の重要性を強く感じました。総合生存学館は、様々なバックグラウンドを持った人々に出会うことができる本当に刺激的な場でした。そして、研究や海外武者修行・学生有志活動など私がやりたいと思ったことをこの5年間で実現することができたのは、様々な方々にサポートいただけたからだと実感しています。これからも“人との出会い・つながり”を大事にしながら、様々な人と協働することで、医療分野の課題解決に貢献していきたいです。それと同時に、私自身も周りの人に良いインパクトが与えられるような人材になりたいと考えています。
 
後輩や大学院進学を考えている方へのメッセージをお願いします。
大学院は、自分のやりたい研究・その他の活動に自由に挑戦できる場だと思います。私はこの5年間で様々なことに取り組んだことで、新しい考え方・価値観を得ることができたと感じています。新型コロナウイルスの影響による制限も多いかと思いますが、選択肢を切り捨てていくのではなく、チャンスを活かして様々なことに挑戦していただければなと思います。

京都大学大学院 総合生存学館

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