概要 :
総合生存学館とはどのような大学院なのか、ここに入学したらどのような教育を受けられるのか、どのような研究ができるのかについて474ページに渡って詳しく記載されている書籍である。また、単なる教員の学術的研究の紹介ではなく、教員と学生がどのようにして共同で総合生存学という「社会に役たつ学問」を構築しているのかがかわかる書籍でもある。
 
出版社 : 京都大学学術出版会 (2021/1/30)
発売日 : 2021/1/30
言語 : 日本語
単行本 : 484ページ
ISBN-10 : 4814002963
ISBN-13 : 978-4814002962
 
目次 :
まえがき[池田裕一、塩山皐月、中本天望、前田里菜、関大吉]
 
プロローグ 人民の国における、人民の手による農村発展
[武田秀太郎、奥井剛、大橋柚香]
ボックスP.1 首都ダッカ——この街に生きる人々[奥勇紀、奥井剛]
ボックスP.2 気の緩み[武田秀太郎、奥井剛、大橋柚香]
ボックスP.3 衝撃と順応——農村入り[佐々木勇輔、羽尾一樹、武田秀太郎]
ボックスP.4 「豊かさ」とは何だろう?[桐山京子、朱瑩穎]
ボックスP.5 もっと遅く!——農村調査[藤村奈々緒、阿部久恵、大橋柚香]
ボックスP.6 村人との交流[高橋朝晴、野田旬太郎]
ボックスP.7 見た目が良いほど注意が必要——首都での生活[平尾和正、周敬棠、佐伯直樹]
 
パートI われわれはどこから来たのか
 
第1章 実践の大海原へ泳ぎだした総合生存学
[池田裕一、横山泰三、田中勇伍]
ボックス1.1 学位論文の研究遂行で苦労したこと、達成できたこと[長沼祥太郎]
ボックス1.2 総合生存学という実践知[夫津木廣大]
ボックス1.3 個別科学の研究と社会実装との隔たり[奥勇紀]
ボックス1.4 総合生存学から見た人工衛星系[関大吉]
ボックス1.5 目指せ、総合生存学団[高橋朝晴]
 
第2章 開発問題への接近[高島宏明、吉田朋央]
ボックス2.1 開発と災害復興と総合生存学[土田亮]
ボックス2.2 人の移動とその支援[渡辺彩加]
 
パートII 地球の有限性から何がみえるのか
 
第3章 途上国における再生可能エネルギ—への転換の現状と課題
[ヤルナゾフ ディミター サボフ、キーリー アレクサンダー 竜太]
ボックス3.1 繋がりと信頼がなければアポも取れない——インドネシアでのフィールド調査の経験から[キーリー アレクサンダー 竜太]
ボックス3.2 現地調査によってしか見えない課題と希望——ケニアでのフィールド調査の経験について[ボリコ チャールズ ンブリ]
ボックス3.3 養豚から出たメタンガス——ベトナムでのフィールド調査の経験から[羽尾一樹]
ボックス3.4 途上国における再生可能エネルギーヘの転換——国際機関による支援について [田中勇伍]
 
第4章 再生可能エネルギ—は人にも優しいのか?
[櫻井繁樹、武田秀太郎、奥井剛、田中勇伍]
ボックス4.1 資源・エネルギー政策研究会の概要[櫻井繁樹]
ボックス4.2 資源・エネルギー政策研究会の主要プロジェクト[櫻井繁樹]
 
第5章 コモディティはグロ—バル問題を解くキーワ—ド[金村宗]
 
パートIII なぜ生と死を凝視するのか
 
第6章 生き方としての哲学——「聞・思・修」の意義と可能性
[デロッシュ マルク=アンリ(和訳:篠原雅武)]
 
第7章 生涯にわたる心の可塑性——学びと交流の楽しさを通して[積山薫]
ボックス7.1 これからの時代を生きる力——幼児における好奇心の発逹の視点から[岩嵜唱子]
ボックス7.2 生徒のウェルビーイングを目指して——ポジティブエデュケーションの試み[大村榛菜]
ボックス7.3 奇跡?実力? ルワンダのここがすごい![高橋朝晴]
ボックス7.4 フランスの異世代ホームシェア・プロジェクト——高齢者の社会的孤立を防ぐために[鶴羽愛里]
ボックス7.5 望ましいケアシステム[王虹方]
 
パートIV どのように社会と歴史に向かい合うのか
 
第8章 ビッグデータとネットワーク科学が描くグローバル分断構造の実像[池田裕一]
ボックス8.1 ASEAN における移民同化[河崎 レイチェル 慧]
ボックス8.2 トルコにおけるシリア難民への医療サービス[栗木駿]
ボックス8.3 付加価値ネットワークからみた貿易問題[佐田宗太郎]
ボックス8.4 グローバル・デジタルエコノミーにおける国際租税回避[中本天望]
ボックス8.5 京都のフードバンク[野村亜矢香]
ボックス8.6 京都の伝統産業の生存可能性[佐藤大介]
ボックス8.7 京都のオーバーツーリズム[向井逹郎]
ボックス8.8 ブロックチェーンと社会イノベーション[池田裕一、佐藤大介、栗木駿、河崎 レイチェル 慧、嘉澤剛、田中仁海]
ボックス8.9 水素社会の未来[田中仁海]
ボックス8.10 社会的孤立指標の開発[大木有]
 
第9章 レジリエントな社会を創る[清水美香、寶 馨]
ボックス9.1 レジリエンスと総合生存学をつなぐもの[土田亮]
 
第10章 地球・宇宙・総合生存学へ[山敷庸亮]
ボックス10.1 災害保険と保険料[藤田萌]
ボックス10.2 宇宙天気予報[木村なみ]
ボックス10.3 気候変動と生物多様性[孫燁]
ボックス10.4 サトウキビ副産物の建設材料としての可能性[リベイロ ブルーノ]
ボックス10.5 画像認識を用いた海洋生物の特定[岡村森]
 
パートV われわれはどこへ行くのか
 
第11章 総合生存学としてのアート——グローバル社会における日本美の役割[土佐尚子、中津良平]
 
第12章 情報乱雑さで生きることを考えてみる——機械は賢くなれるか[趙 亮]
 
あとがき[池田裕一、横山泰三]
 
報告「総合生存学とアジアのSDGs」[武田英俊、関山健]
 
索 引
 
 
 
『実践する総合生存学』について、池田裕一教授が京大学術出版会の鈴木哲也編集長と語る動画も、是非、ご覧ください。