京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 修了生の奥勇紀さんが4月よりアステラス製薬株式会社にて勤務を開始しました。

今春、総合生存学館から博士3名が誕生しました。
進路や在学中のエピソードなどインタビューしてみました!
今回は、第二弾です!

プロフィール
名前:奥勇紀
専門:総合生存学/分子生物学
進路:アステラス製薬株式会社 臨床開発職
 
なぜこの進路を選びましたか?
当初から進路として、自分の専門知識である分子生物学の知識を用いて実務を行える、「本当に無くては困る」活動をしている組織に身を置きたいと思っていました。健康でいる事は、人間の欲求でも最も根源的な者の1つです。創薬技術をもってそこに貢献でき、また政府機関や社会とも協調する必要のある製薬企業の活動は私にとって非常に魅力的でした。専門分野である分子生物学、フランスで学んだ知識や経験を最も活かせる職種は、臨床開発段階の全てのプロセスを包括的に捉え、1つの製品を日本だけでなく他国での開発から承認に至るプロセスまでも考える臨床開発職であると考え、今後はより実務の観点から、日本だけでなく外国にも目を向けてライフサイエンス全体を捉えるつもりでいます。
 
在学中の思い出深いエピソードを教えてください。
腹を割って議論をするという時間が最も印象に残っています。異国にてプロジェクトを推進していくために、定性的評価と定量的評価のどちらを利用していくのか双方の意見をぶつけたり、また、学生を中心としたワーキンググループを形成して、総合生存学に関する議論を人文社会系、自然科学系双方の立場から行ったり。どうしてそう考えるのか、分野が違うだけで何故ここまで出発点が異なるのか。腹を割ってお互いの思うところを話す事が出来た環境は、本当に素晴らしいものだったと思います。
 
将来の展望を教えてください。
何をするにしても、人は健康である必要があります。疾患を患ってしまっても、それを治す事ができる、もしくは完全に治す事が出来なくても可能な限り、生活の質を改善させる事ができる世界が理想です。今後も、科学技術をベースとしたライフサイエンスというフィールドにて、医薬品だけでなく様々な手法を用いて、Quality of Lifeの上昇に貢献するような事業に携わり続けていきたいと思います。
 
後輩や大学院進学を考えている方へのメッセージをお願いします。
この5年間は、ただの博士学生の生活ではありませんでした。平日は朝から夜まで研究室にて実験を行い、土日等の空いている時間には学館のカリキュラム等に関わる何かしらの書類を作成し、休む時間のようなものはあまりありませんでした。しかし、研究生活における成果はもちろんの事、恩師とも言える先生、異分野の友人、同じ考え方を持った友人、全く異なった考え方を持った友人等、様々な出会いに恵まれ、多くの事を学ぶ事が出来ました。総合生存学館での5年間は本当に厳しいものでしたが、だからこそ得られるものも本当に大きかった。これは、5年間過ごして初めてわかる点もあると思います。総合生存学館に入学される方は、是非とも5年を完走しきって欲しいと思います。


▲Creativ-Cetucialでの武者修行時

京都大学大学院 総合生存学館

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