京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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レポート 2017年度海外武者修行(2)

海外武者修行として、4年次に8ヶ月程度国際機関等へのインターンシップを実施しています。
世界視点での自らの位置取りと意識の改革に加えて、国際的リーダーとしての意識と責任感及び突破力を一体的に育成することを目的としています。
2017年度の海外武者修行から帰国した、学生を一人ずつご紹介します。

プロフィール
名 前 :奥 勇紀
専 門 :総合生存学/分子生物学
機 関 :Creativ-Ceutical、Health Economics and Outcome Research (HEOR)
派遣国 :フランス、パリ
派遣期間:9か月(2017年5月22日~2018年2月17日)
 
海外武者修行はいかがでしたか?業務内容を詳しく教えてください。
私の元々の専門分野は分子生物学ですが、より社会に近い立ち位置での研究手法を学び、基礎研究と社会との架橋に生かしたいと思い、医薬品関連企業へのコンサルティング業を行っているCreativ-Ceuticalにて特任研究員として赴きました。業務内容としては、ある医薬品と先発品との比較を行うためのコスト最小化モデルの作成、医療経済・疫学情報等の抽出、報告書の執筆等を行いました。また、主要国における薬価算定制度の違いや、製薬業界の世界的なトレンドを学ぶ機会もあり、日々新たな刺激を得ながら過ごすことができました。
 
印象に残っている出来事は何ですか?
医療経済に関わる制度等は、欧州の方が進んでいると聞いた事があったのですが、その最先端の知識を学ぼうと、日本からお客様が情報収集に来られるという機会も数回あり、日本国内における様々なアクターが、この分野に強い関心を持っている事を改めて実感しました。また生活面では、電車内で本やe-book等の活字を読んでいる方の比率が非常に高く、さすがはフランスだなと実感いたしました。
 
海外武者修行に関してアピールしたいポイントを教えてください。
最も強調したいポイントとしては、様々な面における視野が広がる点です。元々は、基礎研究者としての視点しか持ち合わせていなかった私が、海外武者修行を経て、政府からの視点、企業からの視点、国際機関からの視点といった、様々な視野から実際に物事を視る事が出来るようになりました。また、専門分野の観点からも、分子生物学及び総合生存学という2本の軸があった私に、医療経済学、疫学といった、副専門とも呼べる新たな軸を付与する事ができました。海外武者修行は、私がライフサイエンスの分野を深く理解する上で、また今後のキャリアを形成して行く上で、非常に重要な視座を与えてくれました。
 
最後にメッセージをお願いします!
武者修行先でのスーパーバイザー、同僚や友人達にも恵まれ、本当に充実した海外武者修行となりました。インターンシップへのアプライから、パリでの生活、学館とのやりとりを含め、関わってくださった全ての方にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

▲業務を行なっている様子
 

▲凱旋門のすぐ近くにオフィスがありました
 

▲休暇で訪れたモン・サン・ミシェルの様子
 

▲革命記念日

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