修了生の田中勇伍さん（公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター リサーチ・マネジャー）らのチームが、気候変動問題の解決に向けた日本のロードマップに関するリサーチレポートを公開しました。是非、ご覧ください。

公益財団法人地球環境戦略研究機関のページ
https://www.iges.or.jp/jp/pub/onepointfive-roadmap-jp/ja

【田中さんのコメント】
世界平均気温の上昇を産業革命前と比較して1.5℃以内に抑制するという世界全体で合意している目標を実現するためには、2050年にカーボンニュートラルを実現するだけでなく、そこに至る累積排出量をできる限り小さくする必要があります。我々のチームでは、1.5℃目標を共有する企業との共創により、温室効果ガスの累積排出量を1.5℃目標に資する水準に抑えつつ、豊かな社会を実現する道筋を明らかにしました。

本成果を、本年11月30～12月13日にドバイで開催されたCOP28のサイドイベントにおいて発表し、国際機関・国際イニシアティブや第一線の企業から大変前向きなコメントをいただきました（外部サイト：https://www.iges.or.jp/en/events/20231206-0)。今後はより広い社会的議論の喚起につながっていけばと考えております。

本レポートは、総合的・俯瞰的な視点から気候変動問題への解決策を論じたものであるとともに、学術的なベースを持ちながらも実践的な内容となっており、総合生存学館での学びや経験がベースになっていると自負しております。関係者の皆様に改めて深く感謝申し上げます。