京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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教員コラム<長山浩章教授>

総合生存学館には熟議というセミナー科目(1~2年次科目)があり社会の様々なセクターで活躍しているトップリーダーと徹底的な議論を行う機会があります。国際機関、行政機関、企業、NGO など様々な分野から第一線の実務家講師を熟議講師として招へいし実社会の様々な課題に関するディベートなどを行い、問題意識の育成と深掘りを図ります(土曜日の午後十数回)。
2022年12月17日にはWWF(World Wide Fund for Nature)ジャパンの小西雅子先生を迎え、11月にエジプトのシャルムエルクシェイクで開催されたCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)の損失と損害の基金構想と化石燃料の今後のあり方について、グループワークで考えてもらいました。総合生存学館には、先進国、途上国、新興国を含めて多様なバックグラウンドの学生たちがおり、国連交渉さながらの意見が飛び交い、丁々発止の活発な議論となりました(写真左と真ん中)。
 
長山個人の活動としては、2022年度は国際会議で2件、招待講演者として講演を行いました。「グランド再生可能エネルギー2022国際会議(2022年12月)」政策・統合概念部門において「Various Approaches to Carbon Neutrality」のタイトルで、世界のカーボンニュートラルへの取り組みを講義し、またタイのバンコク(オンライン参加)で行われた「8th International Conference on Sustainable Energy and Environment」では、「Power sector deregulation in developing countries」というテーマで、各国の電力セクター自由化の取り組みについて講演いたしました。
2017年より引き続き、資源エネルギー庁「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク委員会」、「再生可能エネルギー主力電源システム改革小委員会」委員を務めております。また2021年より、ラオス政府(鉱山エネルギー省)における電力規制機関設立、およびグリッドコードの策定の支援をJICAプロジェクトとして東京電力グループと共に行っています(写真右)。
総合生存学館では、このように最先端の社会の動きに刺激を受けながら実践的な研究に接するチャンスがありますので、ぜひ一度遊びに来てください。
 

  
写真左:小西雅子先生の熟議講義の様子
写真中:小西雅子先生と関山健先生と
写真右:ラオス政府との合同調整委員会(JCC:Joint Coordinating Committee)において.ダボンエネルギー鉱山省大臣と協議
 
 
 

京都大学大学院 総合生存学館

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