ニュース 持続可能な経済研究会の後期ミニワークショップを開催しました。
2022年12月7日(水)に京都大学大学院総合生存学館 持続可能な経済研究会の後期ミニワークショップを開催しました。持続可能な経済研究会の主宰教員であるディミター・ヤルナゾフ (Dimiter Ialnazov) 教授による開会挨拶の後に、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所のアンドリュー・チャップマン(Andrew Chapman) 准教授に「公正な移行 (Just Transition)の達成 – エネルギーシステムのデザインと社会的公平性 (Social Equity)」について報告していただきました。公正な移行とは、グリーン・エコノミーへの転換により発生する恩恵は全てのステークホルダーに広く共有すると同時に、損失を受けるステークホルダー(企業、地方自治体、従業員、消費者など)を支援することを意味している概念です。
チャップマン准教授と研究チームメンバーは日本における再生可能なエネルギーへの転換についてアンケート調査を実施し日本在住の6,000人以上から回答を得ました。アンケート調査の結果、人々の選好は今後エネルギー転換にどのような影響を与えるのかについて有益な情報を得られました。チャップマン准教授らは、環境問題やエネルギー消費などに対する人々の選好を今後行動に移せば、日本社会における社会的公平性(Social Equity)を改善できることを定量的に示しました。
本ミニワークショップはハイブリッド形式で行われ、総計 32名(会場15名、オンライン17名)が参加しました。チャップマン准教授の報告の後に、質疑応答を行いました。会場の参加者からも、オンライン参加者からも多くの質問が寄せられました。今後、チャップマン准教授の報告ファイルを総合生存学館のホームページに公開し、本ミニワークショップの動画も総合生存学館のYouTubeチャンネルに公開したいと思います。