京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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教員コラム<金村宗准教授>




金村宗准教授


金村研究室では、気候変動や、エネルギー分野における応用ファイナンスの研究活動を行なっています。

気候変動対策やエネルギー分野の持続可能な開発・発展目標(SDGs)を達成するための研究テーマとして、具体的に挙げると、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資のリスクヘッジ戦略、グリーンボンドのプライシングモデルの開発、再生可能エネルギーのリスクマネジメントなどです。

本研究室ではまず、指導教員との共同研究を通じて研究活動のプロセスと『型』を学びます。その後、学んだことを個々人で発展させ、最終的には自分の力で論文を書ける素養が身につくことを目指します。

SNS上でのバーチャルなやりとりが主流の中では、即時的でキャッチーな思考が受け入れられやすいように私には映ります。SNSは非常に便利で互いにアクセスが容易なため、一見密なコミュニケーションを行なっているように見えて、実は、その情報の精度は荒くなっている事態が散見されます。情報リテラシーと言う言葉が付いて回っていることからもそれが分かります。

便利さ、即時性の陰でより深い思考を試みる機会や他者を慮るコミュニケーション醸成の機会をむしろ失っていっているのではないでしょうか。

博士課程における研究活動では、このような最近の流れに足を取られずに、膨大な情報を自身の思考のフィルターを通して精査し、新たな価値を論文という形で生み出すというフィジカルなプロセスを経験します。研究活動を通じてバーチャルな世界では生み出すことのできない、フィジカルな世界での新たな価値を生み出せる人材になって欲しいと考えています。一緒に頑張りましょう!

京都大学大学院 総合生存学館

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