京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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活動報告 コロナ禍の中、学生主体の海外サービスラーニングプログラム、『WASAVI』を実施!

 

       (左)ブンルアン ラオス国立大学日本センター所長
       (右)報告会の様子

 

総合生存学館(思修館)の学生は、1-2年次に社会における実践的な学びの場としてサービスラーニングを受講します。今年、途上国における実践的な学びの場を提供しようと、学館の上級生グループが学生主体で運営する海外サービスラーニング・プログラムを立ち上げました。
 
WASAVI(Worldwide Association for Spreading “Active learning” in Various ways of Introduction)と名付けられたこのプログラムは、東南アジアのラオスを舞台とした社会開発課題に関わる調査実施をメインの活動として、受講生に、途上国や開発問題の理解、異文化の尊重、研究調査手法の修得、共同作業によるチームワークの大切さを学んでもらうことを目的にしています。
 
新型コロナ感染拡大によってプログラム実施が危ぶまれましたが、上級生達は国内、海外のすべてのプログラムをオンラインで運営することとし、対象国の現状と課題、フィールド調査手法などに関する事前研修(6-7月)、ラオス協力機関と連携した現地オンライン調査の立案・検討(7-8月)、ラオス国立大学学生を主な対象としたオンライン調査の実施(9月)、調査結果発表(9月末)を参加した受講生11名とともに無事完了させました。
 
現地調査部分まですべてオンラインという難しい試みでしたが、途中では、日本滞在中のラオス留学生との面談やラオスの現地学生とのインターネットを通じた交流を行うなど、ラオスの人々の生の声、対象国の実像にできるだけ迫る取り組みがなされました。
 
参加学生は3チームに分かれて、それぞれの調査テーマ(健康意識・高等教育・セクシャルマイノリティ)を設定し、ラオスにおける社会課題の特定に向けたインタビュー調査やアンケート調査を行い、その結果を取りまとめました。オンライン上での制約が多々ある中、ラオス国立大学ラオス日本センター(LJI)をはじめとする数多くのラオスの方々に多大なるご協力をいただいたことで、各チームともに有意義な調査結果を得ることができました。
 
昨今の情勢で、海外渡航を伴う教育活動や調査が困難な中、上級生が主体となった本活動を通して、ラオスと日本の二国間で、新しい形の国際連携を生み出すきっかけとなりました。
 
プログラム運営担当:
5年生 関 大吉、前田 里菜
4年生 塩山 皐月、土田 亮
3年生 渡辺 彩加

京都大学大学院 総合生存学館

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