京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 第1回国際教育セミナー「World Fit for Children: UNICEF’s role and action」を開催しました。

        ▼UNICEF(国連児童基金)東京事務所代表 木村泰政氏

 

講演の様子▲        

        ▼質疑応答

 

司会 高島宏明特定教授▲        

2020年10月29日(木)、 UNICEF(国連児童基金)東京事務所代表の木村泰政氏をお招きし、「World Fit for Children: UNICEF’s role and action」と題して第1回国際教育セミナーを開催しました。京都大学東一条館大講義室(201)から対面とZoom配信のハイブリッド形式での開催となりました。
 
UNICEFの役割、行っている活動のお話から、国際機関で働くための道筋やアドバイスに関するお話がありました。UNICEF=教育支援という印象が強いですが、子どもの保護や、衛生支援なども行っています。具体的な事例や映像も併せて講演をしていただき、世界で起こっていること、UNICEFの活動について、より一層理解を深めることができました。特にアフリカで子ども兵だった子の保護の話は胸につまるものがありました。彼は保護され、家族と再会することができましたが、戦闘で亡くなってしまう子も多いと思います。どうしたら、安全な生活をみんなが送ることができるのだろうと思いを巡らせました。UNICEFの活動の中で驚いたのは、イノベーションにも力を入れていることです。ドローンやブロックチェーン、通信などの専門家などのチームが、新たな解決策の提示をしています。エボラ熱の際にシミュレーションを行い、それに沿って活動を展開した事例のお話を伺いました。
 
質疑応答の時間では、現在新型コロナウイルスが流行し、国として教育機関の停止をしている国に対してどのような活動をしているのか、難民キャンプに対してどのような教育支援をしているのかなどの質問が出ました。もともと教育を受けることに障壁があった子どもたちが新型コロナの影響によってさらに学校に行けない現状、児童労働の増加などが発生していると回答いただきました。現在ロヒンギャ難民を受け入れているバングラデッシュのコックスバザールの難民キャンプでは、教室の数が限られているため、1日3部制で学年ごとに時間を変えて授業を行なっているとのことでした。
 
総合生存学館(思修館)では、教育問題、紛争に関して研究している学生がいます。
今回の講演で改めて、世界で起こっていることを認識し、UNICEFがどう解決のために活躍しているかを知る機会になりました。より一層、研究に邁進していくモチベーションになりました。
 
UNICEF東京事務所 木村代表、貴重なお話をありがとうございました。

3年 渡辺彩加

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