京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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研究成果 南米ペルーのデータを用いた新型コロナウイルス罹患時の性別・年齢群別の死亡リスク推定 

水本憲治 総合生存学館(思修館)/白眉センター特定助教らの研究グループは、2020年5月までの、南米ペルーにおける新型コロナウイルス(COVID-19)による報告患者数と死亡者数のデータを用い、時間遅れを調整した新型コロナウイルス罹患時の死亡リスクの推定を行いました。解析にあたっては、データを、性別・年齢群別に分け、サブグループごとに推定しました。
2020年5月25日時点における、ペルーにおける時間遅れ調整後の死亡割合は、9.1% (95%CrI: 8.9-9.3%)、男性10.8% (95%CrI: 10.5-11.1%)、女性6.5%(95%CrI: 6.2-6.8%)と推定されました。特に、高齢の男性では死亡割合は高く、80歳以上の男性では60%近くに及びました。また、人口当たりの累積患者数の割合についても、0-9歳の年齢群以外で、男性は女性よりも高いことが示唆されました。COVID-19によるパンデミックでは、特定の群での被害が大きいことが確認されました。
 

査読有り

Munayco C, Chowell G,Tariq A, Undurraga EA, Mizumoto K.: Risk of death by age and gender from CoVID-19 in Peru, March-May, 2020. Aging : Aging (Albany NY) (by Medline/PubMed), Aging-US (by Web of Science). 2020; 12:1945-4589.  
https://www.aging-us.com/article/103687
 
その他の新型コロナウイルスに関する業績等
http://square.umin.ac.jp/kj/kmizumoto_jp.htm

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