2018年5月に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの出向で総合生存学館に来ております吉田朋央(よしだ ともなが)です。
 
NEDOは、ナショナルプロジェクトの戦略策定からプロジェクト立案、マネジメント、評価までを一気通貫で実施しているファンディングエージェンシーです。そのなかで、私は主にマネジメント制度の企画立案や評価・分析関連の仕事に十数年ほど携わってきました。NEDOが実施するプロジェクトは、古くはサンシャイン計画(太陽電池や地熱、風力発電などの研究開発)から始まり、直近ではバイオエコノミーや水素社会の実現に向けたプロジェクトなど、サステナブルな未来社会を構築するプロジェクトを実施しております。
 
このような仕事に携わっていると、行政機関はもとより、企業や大学など多くのステークホルダーが協調しつつも、それぞれの役割を遂行することによって個々の成果が社会実装へと繋がっていくことがよくわかります。また、その規模が大きくなればなるほど、様々な分野や利害を持った人たちとのコミュニケーションの大切さや難しさ、研究開発上の成功のみならず、ビジネスモデルやそれを受け入れる社会とのかかわりも重要であることを痛感します。故に、それぞれの専門家や社会との対話を繰り返して、一つの目標に導くマネジメントの重要性を再認識しているところです。
 
実は、これまで私は発展途上国には行ったことがありませんでした。そして、人生初の発展途上国は、総合生存学館に来てからのミャンマーでした。しかも、無電化の村落です。これまで、環境負荷の少ない新たな電源や産業技術の開発に携わってきた私にとって、そもそも電気が無い生活は未知の世界でした。しかし、実際にミャンマーに行ってみると不思議と村人たちが幸せそうであったことが強く印象に残っています。それと同時に、彼らが先進国と同じような発展を辿ることが、本当に彼らが求める幸せであるのかを考えさせられました。
 
今後、皆さんと一緒に、より良い発展のあり方について考えてゆければと思います。


ミャンマーの農村の様子


日本の技術である土のう締固めで
道路を補修している様子