京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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教員コラム<高島宏明特定教授>

2018年4月から思修館に来ている高島宏明(たかしま ひろあき)です。
 
これまで、国際協力機構(JICA)で長年、途上国支援の仕事に従事してきました。国内では、事業の総合企画・評価、社会開発分野の調査業務、国際協力に携わる人材の育成など事業関連及び組織運営業務に携わり、海外は、パプア・ニューギニア(日本大使館)、タイ、ラオス、アフガニスタン(各JICA事務所)の4か所に在勤しました。いずれの国でも人々がそれぞれの風土、文化、歴史の上に日々の営みを続けており、その違いに目を開かされながら本当の豊かさ、幸せとは何かに思いをはせる日々でした。思修館では、国際協力や国際開発など国際関連分野を担当し、開発関係に関心のある学生の方々と国際開発研究会を開催しています。
 
2019年は、アフガニスタンに関わりのある人間にとっては非常に悲しい年になりました。10月に、日本人女性として初の国際機関トップ(国連難民高等弁務官(UNHCR))を務め、JICA理事長としても永らくアフガニスタン復興に尽力された緒方貞子さんがお亡くなりになり、12月には、東部アフガニスタンの医療支援、砂漠緑地化・灌漑整備に一生を捧げたペシャワール会の中村哲さんがテロリストの凶弾に倒れるという痛ましいニュースが入りました。お二人の真摯な姿勢を知るものとして、アフガニスタンの今後の行く末が案じられてなりません。
 
グローバリゼーションの光と影が世界を覆っています。ここ思修館で、皆さんと一緒に国際開発の問題を考えていきたいと思います。


ある日の国際開発研究会にて


UN-HABITAT(国連人間居住計画)の是澤優アジア太平洋事務所長を招いた講演会(国際開発研究会)

京都大学大学院 総合生存学館

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