ニュース 米国でのリップル社UBRIconnectで,池田裕一教授が2名の学生と共に研究進捗を講演しました。
2019年10月3,4日に,米国カリフォルニア大学バークレー校のハースビジネススクールにて,世界の20数大学のブロックチェーン研究者を招いた国際会議UBRIconnectがリップル社主催で行われました。日本からは,東京大学と京都大学の2校が招かれ,京都大学からは総合生存学館 (思修館)の池田裕一教授,川崎レイチェルさん(3年次,D1相当),栗木駿くん(2年次,M2相当)の2名の学生が講演を行いました。
まず,池田裕一教授から,京都大学の学際的ブロックチェーン研究プロジェクトの概要説明がありました。このプロジェクトでは,ブロックチェーン技術の 1) 京都の伝統産業のサプライチェーン管理,2) ASEANにおける移民労働者の国際送金,3) シリア難民のデジタルID管理,4) 気候変動対策のための水素製造の流通管理への展開についての研究,および京都大学でのXRPレッジャーの認証ノードの運用に取り組んでいます。この他,2020年2月の京都大学でのワークショップ開催についても告知がありました。
続いて,川崎レイチェルさんから,移民労働者が安価で利用できる迅速かつ信頼できるブロックチェーン技術を活用した送金システムの研究について現状を報告し,その後に栗木駿くんから,中央管理を必要としない難民のデジタルIDの実現可能性とその健康管理への適用の研究について現状報告を行いました。
京都大学からの講演には,多くのコメントなどが寄せられ,参加者からの高い関心が集まりました。
リップル本社での講演者3名(左から,川崎さん,栗木くん,池田教授)