▼大野泉氏(JICA研究所長)

 

質疑応答▲        


 

2019年10月3日(木)、京都大学東一条館において国際協力機構の大野泉JICA研究所長による国際教育セミナーを開催しました。
 
講演は、「Japanese Development Cooperation in a Changing World」の題目で行われ、大野所長は、第二次世界大戦以降の開発協力の時代背景と理論、実践を振り返りつつ、技術の進歩が進む一方で、一国主義の台頭や世界的なパワー・シフトなど混乱の時代を迎えた今、日本の開発援助がどのように変わってきているのかについて包括的に論じられました。
 
国際開発の地平が大きく変化する中で、国際社会はSDGsを掲げ、日本政府は、これまでの日本の支援の良さを引き継ぎながら民間活力を生かした「開発協力」を展開しています。JICAは「信頼で世界をつなぐ」というビジョンをもって、日本政府の方針である「人間の安全保障」と「質の高い成長」の実現を目指しています。混迷する時代の中で、開発協力に何が求められるのか。大野所長は、広範なネットワークの重要性を指摘します。支援の対象となる相手国社会も、支援を担う日本社会も極めて多様な利害関係者によって担われています。今後の開発協力では、これらさまざまな関係者の力を結集してよい解決策を「共創」していくこと、そのためにも、多くの人を多面的、多層的なネットワークでつないでいくことが必要という指摘です。
 
講演後には、出席者に向けて「進路にはさまざまな可能性があり、時には曲折があるかもしれないが、自分が何をしたいか、何に取り組もうとするのかの軸をしっかり持っていれば、道は開かれていく」とのメッセージをいただきました。
多くの気付きをいただくセミナーとなりました。