京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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教員コラム<篠原雅武特定准教授>

はじめまして。篠原雅武と申します。2019年4月から思修館の一員になりました。京都大学には、入学してから博士課程修了まで在学しましたが、今度は思修館でお世話になることになりました。専門は哲学ですが、人間存在の条件の空間性の明確化のために、建築家や人類学者との議論を重ねるなど、他分野との連携で研究をおこなっています。最近は、気候変動や海面上昇などのエコロジカルな変動状況との関連で人間存在の条件を考え直すために、デペッシュ・チャクラバルティやティモシー・モートンの著作の読解などを行いつつ、『人新世の哲学』という著書を刊行し、これを踏まえた研究・著作出版・シンポジウムでの報告などをおこなっています。また、建築家だけでなく、サウンドアーティスト、劇作家、キュレーターなどとの連携も進めています。思修館で目指される「総合生存学」では、「誰もが共感できる優先順位を決める「人間学的視点」」が要件とされています。この視点のために求められる哲学的思考や学際的発想をみなさんがそれぞれ高めるための機会となることができるよう手助けしたいと考えています。


篠原特定准教授(写真左)と学生の面談風景

京都大学大学院 総合生存学館

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