京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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レポート 2015年度海外武者修行(1)

海外武者修行として、思修館プログラムの4年目に8ヶ月程度国際機関等へのインターンシップを実施しています。
世界視点での自らの位置取りと意識の改革に加えて、国際的リーダーとしての意識と責任感及び突破力を一体的に育成することを目的としています。

プロフィール
名 前 :李 信恵
所 属 :京都大学大学院農学研究科博士後期課程2年生(思修館プログラム1期生)
専 攻 :食品生物科学 栄養化学
機 関 :Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation(CSIRO)、
     Food unit, Sensory team
派遣国 :オーストラリア、シドニー
派遣期間:9か月(2015年6月26日~2016年3月18日)
 
海外武者修行はいかがでしたか?業務内容を詳しく教えてください。
CSIROのFoodユニットで担当しているNational Food and Nutrition Strategy(国家プロジェクト)へ参加し、チェアマン会議の企画及びプロジェクトマネジメント等をサポートしました。
当プロジェクトの中、海外進出のための市場・消費者研究を担当し、アジア市場に関するフォーラムやセミナーで発表しました。
 
印象に残っている出来事は何ですか?
豪州ではアジア人は多いものの1.5-2世代の人が中心となっており、アジア現地の文化についての情報や知識が足りません。そこで、東アジアを中心とした消費者インサイト研究に協力し、各種発表や報告書として情報を共有することで豪州の産業発展に貢献することができました。続いて、共にPBRの一部とした日本国内での消費者調査プロジェクトを企画しました。
 
海外武者修行に関してアピールしたいポイントを教えてください。
大学では学ぶことができない豊富な経験ができます。例えば、チームを組んで仕事を進め他の組織との協力の中で仕事の領域を広げていくこと。また、ワークライフバランスや職場メンバーとの関係作りなど学生生活とは違う生活パターンをたくさん経験することができます。
海外では(少なくとも私が勤めていた組織では)、上からの指示や教えに従うことよりも、自分からやることを生み出さないといけません。組織に入るときに、何を学ぶかではなく、入ってすぐに自分が何を貢献できるかを考え仕事を提案したり結果を出さなければいけません。そのような日本とは違う仕事スタイルを経験できました。
 
最後にメッセージをお願いします!
新しい環境で多国籍の人たちと外国語で話すことは海外旅行と一緒ですが、その上さらに大学での勉強とは全く違う仕事に対して、限られた1年以内に有意な成果を出すことは非常にチャレンジだと思います。その意味で、思考の柔軟性、新しさへの適応力、迅速な判断力と行動力を3年間鍛えておきましょう。


▲大学教授、CSIRO研究員、客員研究員など
科学者一人が毎月セミナーを担当しています。
帰国直前の3月に発表した様子です。
 

▲CSIRO(勤務地)
 

▲12月の年末ホリデー前に
研究チームの皆さんとのランチの様子です。
 

▲一緒の研究チームで働いたオランダからの
インターン(ベストフレンド)です。

京都大学大学院 総合生存学館

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