2015年12月3日(木)、京都大学東一条館1階112会議室にて、
総合生存学ミニ・シンポジウム:八思を学ぶ「人が生きるのに芸術は必要か」を開催しました。
 
まず総合生存学館の磯部准教授から、総合生存学の「八思」における芸術の位置付けが、
単なる「グローバルリーダーが身につけておくべき教養」になってしまっていないか、
人間の生存をテーマに掲げる学問として、芸術を取り上げる意味をもっと深く考えるべきでは
ないかという問題提起を行い、そのためのヒントとして、
「文学・芸術は何のためにあるのか(吉岡洋・岡田暁生編、東信堂)」の
編著者である岡田先生をお招きしたという、今回のミニシンポジウムの主旨説明を行いました。
 
続いてメインゲストである岡田先生の講演に移りました。
音楽研究をご専門とされる岡田先生は、まず「癒やしの音楽」のように、
癒やしや励ましなどの「機能」に基づいて音楽の価値が語られることへの
強い批判と、音楽、芸術が持つそれ自身の価値についてお話し下さいました。
また、第一次世界大戦の直前が、音楽においても基礎科学においても
古典的な世界を覆すような新しいものが産まれてきた時期であることを指摘され、
この世界の姿を理解し、表現しようとする営みとしての基礎科学と
音楽の類似性についても大変示唆に富むお話をして下さいました。
 
人が生きるのに芸術は必要か、というシンポジウムの表題ともなった
問いに対して、岡田先生が力強くイエスと答えられたのがとても印象的でした。
講演の後には、会場を交えて活発な議論が交わされました。
 
2015年度後期「総合生存学ミニ・シンポジウム:八思を学ぶ」はすべて終了いたしました。
ご参加いただきありがとうございました。

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