京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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レポート 2017年度海外武者修行(7)

海外武者修行として、4年次に8ヶ月程度国際機関等へのインターンシップを実施しています。
世界視点での自らの位置取りと意識の改革に加えて、国際的リーダーとしての意識と責任感及び突破力を一体的に育成することを目的としています。
2017年度の海外武者修行から帰国した、学生を一人ずつご紹介します。

プロフィール
名 前  :高橋 朝晴
専 門  :総合生存学 / 比較教育学
機関1  :ユネスコ・アフリカ地域能力開発国際研究所(UNESCO-IICBA)
派遣国  :エチオピア、アディスアベバ
機関2  :ユネスコ本部教育局(UNESCO)
派遣国  :フランス、パリ
派遣期間 :9か月(エチオピア:2017年4月~8月、フランス:2017年10月~2018年2月)
 
海外武者修行はいかがでしたか?業務内容を詳しく教えてください。
両機関とも、教師の質を高めることを通して、持続可能な開発目標(SDGs)のゴール4である「質の高い教育をみんなに」を達成することを目的としていました。エチオピアでは、現地の青年海外協力隊の方々と協同しての教師ガイドの開発やステークホルダーに向けたニュースレターの作成などを行っていました。またフランスでは、リサーチグループの運営・各種関連機関のコーディネート、プログラム資金獲得のためのプロポーザル作りなどを主な業務としていました。風通しもよく、問題意識を持ってそれに取り組みたいという意思表示をし、行動を起こせばサポートしてくれる環境が整っており、全体的にノビノビ自分らしく活動できたと思います。
 
印象に残っている出来事は何ですか?
エチオピアの機関で、ナショナルスタッフの方を中心に一日に好きなタイミングで4回くらいコーヒー休憩を取っていたことだと思います。すごい自由だなと思ったのと同時に、自分の性格的にも合ってるなと思ったのが率直な印象です笑。ただ、そのような時間を利用して一緒にコーヒーを飲む機会を積極的に作ることで自然と打ち解けられ、仕事上でのコミュニケーションもより円滑になったように思います。
 
海外武者修行に関してアピールしたいポイントを教えてください。
組織の中で働くことで、組織の良さや改善点もそうですが、自身の良さや足りない要素に気づくと同時に、働く上で自分が重要視する事柄など様々なものがみえてくる良い機会になると思います。また、ユネスコには大学卒業後すぐインターンにきている韓国や中国の学生も多く、キャリアに対する考え方などが日本の学生より自由で、そのような多様な視点に触れられるのも個人的には面白かったです。
 
最後にメッセージをお願いします!
今後のキャリアを考える上でも武者修行は非常に有意義な機会になると思います!総合生存学館も武者修行の制度(出発時期)に関してはより柔軟になっていくと思うので、ぜひ興味ある方は様々な可能性を模索してみてください。


▲教師ガイドを作成するにあたり
先生にインタビュー
 

▲青年海外協力隊の方々と
教師ガイドに関するミーティング
 

▲コーヒー休憩の様子
 

▲東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)との
合同ワークショップに参加
 

▲宇宙飛行士リーランド・メルビンさんと
UNESCO-IICBAにて
 

京都大学大学院 総合生存学館

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