京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 修了生の長沼祥太郎さんが4月より京都大学高等教育研究開発推進センターにて勤務を開始しました。

今春、総合生存学館から初めて博士5名が誕生しました。
そこで数名の修了生に進路や在学中のエピソードなどインタビューしてみました!
今回は、第三弾です!

プロフィール
名前:長沼祥太郎
専門:総合生存学/科学教育、教育評価
進路:京都大学高等教育研究開発推進センター研究員
 
なぜこの進路を選びましたか?
気候変動や食糧不足など、様々な危機にさらされている現代において、活路を見出す原動力として、知の拠点である高等教育機関にはこれまで以上に大きな期待が社会から寄せられています。一方で、国際比較の視点で日本の高等教育を見つめると、一つの指標として世界大学ランキングを見てもその競争力に遅れが生じ始めています。こうした中で、今回の就職先である高等教育研究開発推進センターは、日本の高等教育を牽引していく存在であり、就職先として魅力的でした。
 
在学中の思い出深いエピソードを教えてください。
やはり寮生活でしょうか。特に、同期の川田くん、佐伯くん、後輩の夫津木くんらと、お互いの分野の研究内容・方法、研究領域の将来性、専門用語の相違、論の展開の仕方などに関して夜遅くまで議論したことは、非常に楽しい時間でした。また、深夜に銭湯に行って、腹を割って話したのもいい思い出です。
 
将来の展望を教えてください。
高等教育の充実は、国力の向上のみならず、「人類の知」という共有財産を増やすという観点から、現代において特に望まれています。自分自身も教育学分野で研究を続けながら直接的に「知」の創造をしつつ、高等教育の改善に向けて実践面でも貢献することで、間接的にも「知」という共有財産を増やすことに寄与していきたいです。それが今の私の夢です。
 
後輩や大学院進学を考えている方へのメッセージをお願いします。
私は、学部時代は工学部に所属していたのですが、思修館では教育学を研究領域としました。研究作法が全く違ったので、初めの1年半は本当に辛かったです。。。なんとか博士号取得まで行くことができたのは、分野は違えど近くで頑張っている同期がいたからだと感じています。
一般的に、博士号を取るまでには、修士を入れて5年あるため、途中で修士で出たくなったりと、中々に辛い時間が続くと思います。修士で出るのも一つの選択肢ですが、個人的には(本当に個人的なお願いですが)、博士(総合学術)という、現時点で世界で5人しかいない肩書きを持つ人が増えてくれると嬉しいです。そのためにも、同期で切磋琢磨して、博士号取得まで走りきってもらえればと思います。

▲海外武者修行派遣先のACERにて。
 

▲大学院学位授与式の日の夜、Ton-ichi Talkで。同期と。泉先生を囲んで。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

京都大学大学院 総合生存学館

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