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山敷庸亮教授が大阪・関西万博のポーランドパビリオンに登壇しました。
【イベント参加報告】EXPO2025 ポーランドパビリオン「宇宙と教育の未来」国際討論会に登壇
2025年4月24日、国際博覧会・大阪・関西万博(EXPO 2025)のポーランドパビリオンにて開催された国際討論会「Cosmic Inspirations for Education(宇宙からの教育的インスピレーション)」に、京都大学 山敷庸亮 教授がパネリストとして登壇しました。
この討論会は、ポーランド科学・教育デー(Space Day)の一環として実施され、宇宙探査が現代教育に与える影響や、宇宙科学を通じた国際協力、科学リテラシー向上に向けた戦略的対話を目的としたものです。
討論会の主なテーマ
- 宇宙探査が次世代教育にもたらす可能性
- 若者に対する科学への関心喚起とアウトリーチの実践例
- 日本とポーランドの宇宙科学分野における連携可能性
- 宇宙飛行士による教育的啓発の波及効果(ポーランド初の宇宙飛行士スワウォシュ・ウズナンスキ氏のISS搭乗計画とともに)
登壇者一覧(敬称略)
- 津田雄一(JAXA/宇宙科学研究所 副所長)
- 関根康人(東京工業大学 ELSI 所長)
- ケリー・ブルーメンタール(国際天文学連合 IAU 教育アウトリーチ部門長)
- 山敷庸亮(京都大学)
進行は、ワルシャワ大学天文台副所長のミレナ・ラタイチャク博士と、ELSI教育・アウトリーチ担当ディレクターのティリナ・ヒーナティガラ博士が務めました。
また、ポーランド共和国の教育大臣バルバラ・ノヴァツカ氏が特別来賓として出席され、開会挨拶を行いました。
山敷教授は、SIC有人宇宙学研究センターによる、土井宇宙飛行士らとの有人宇宙学創設の実践過程や、村田功二教授らによる木造人工衛星プロジェクト、アリゾナ大学Biosphere 2におけるSCB2を通じた宇宙教育の実践、また3月に行った予備実験、カリフォルニア大学での太陽系外惑星データベースEXOKYOTOを用いた宇宙アウトリーチ活動の実践について紹介しました。
さらに、人工重力環境下での生態系・人間適応の研究、宇宙における持続可能性と倫理に関する発言を行い、国際的な教育・研究プロジェクトにおける学術的協力の可能性ついて述べました。
このイベントは、日本とポーランド、そして国際社会における教育・宇宙科学分野の連携を深める重要な一歩となりました。京都大学では今後も、学際的な宇宙教育の発展と次世代人材の育成に取り組んでまいります。
(ゼルダ ナカタ)