総合生存学館学びのゴール
目指す人材像:
分野横断的・俯瞰的視野で地球規模課題の解決に取り組む研究力を強み として、社会のさまざまな場面で世界と伍して活躍できる創造的人材です。
修了生の進路 :
修了生はこれまで、大学、研究機関、国際機関、企業、官公庁など多様な職 場へと進み、その多くが比較的短期間に指導的なポジションについています。地球社会の持続可能性への貢献が市民の責務となっている今日、当学館が目指す輩出人材像は、今後、社会に ますます求められることでしょう。
学位 :
総合生存学館は一貫制博士課程であり、修了要件を満たせば、「博士(総合学術)」の 学位が授与されます。2年以上在学して研究指導を受け、一定の条件を満たせば、「修士(総合学術)」の学位が授与されることがあります。
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Typeエネルギー政策から持続可能社会の実現をめざす
京都大学法学部卒業卒業電力会社就職時に東日本大震災を経験し、「エネルギー政策はどうあるべきか、よく考えた上で新しいステップを踏み出したい」と考えるようになり、総合生存学館への進学を決意。在学中は日本のエネルギー政策について政策過程の観点から実証的に調査し、その後は科学哲学や科学技術社会論、行動経済学、モデル分析の方法論などの知見を取り入れ、エネルギー政策の改革に向けた具体的な方法論の検討を進める。後期課程では、IEAの特任研究員・アナリストを経験した。現在は公益財団法人地球環境戦略研究機関に勤務。行政のエネルギー施策の立案につながる調査研究や、持続可能な地域社会実現に向けたサポート業務などに携わるほか、若者を対象としたワークショップの企画などにも携わる。
- 電力関係民間企業に勤務
- 東日本大震災で自らの立ち位置を再考
- 総合生存学館入学
- エネルギー・地球環境政策の研究
- 武者修行:IEA(国際エネルギー機関・フランス)
- 2020年3月修了:学位取得
- 研究テーマ:持続可能なエネルギーシステムを目指した政策デザイン手法の研究
- 公益財団法人研究センター研究員
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Type持続可能社会に向けて食や流通の課題に取り組む
カナダの大学卒業大学在学中、⾷⽂化や持続可能な⾷料⽣産に関心を抱き、総合生存学館に進学。在学中は食品ロスをテーマに研究を進め、4年次には武者修行として、FAOのローマ本部で⾷品ロス削減に向けた啓発活動などを経験した。その後、⼀般社団法⼈サーキュラー・エコノミーのインターンシッププログラムに参加。その時の縁がきっかけとなり、セブン&アイ・ホールディングスへ就職。現在はサステナビリティ推進部に所属し、ESG投資評価機関の対応をはじめ、脱炭素化、店舗や消費者の⾷品ロス削減、プラスチックのリサイクルなどの課題に解決に取り組んでいる。また、国際機関からのアプローチに対応したり、国際会議に出席したりすることも多く、現在はOECDやユニセフとのプロジェクトを担当。
- 食や食文化に関心
- 総合生存学館入学
- ⾷品ロス問題の研究
- 武者修行:FAO(国連食糧農業機関・イタリア)
- 2020年9月修了:学位取得
- 研究テーマ:食品ロス削減に関わるフードリテラシーの隠れた貢献に関する研究
- 総合小売業者サスティナビリティ推進部
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Type公平性と正義をデータサイエンスから考える
京都大学法学部卒業卒業「公平性、正義とは何か」。特に国を越えた時に何が起こるかということに関心を持ち、総合生存学館に進学。在学中は税逃れを研究テーマに据え、データサイエンスの手法を用いた研究に従事。税⾦は数値として扱いやすいという性質に着眼し、負担が公平になっているか、あるいは経済の効率性を阻害しないかなど法学の課題にデータサイエンスからのアプローチを試みた。武者修⾏ではOECDのTax Policy and Statistics(租税の統計部⾨)で各国政府の税務統計のデータ分析を担当。修了後は国税庁に入庁し、現在は海外取引に係る事務の運営や統計資料の作成、税務⾏政における国際的な取り組みへの対応、国際課税ルールが⽇本の税収や企業に与える影響の分析などの業務に携わる。
- グローバル社会の法システムに関心
- 総合生存学館入学
- グローバル課題の解決策を探求
- 武者修行:OECD(経済協力開発機構・フランス)
- 2021年3月修了:学位取得
- 国際課税制度に関する研究
- 国家公務員
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Type医療系コンサルティングとして研究成果の実用化を目指す
同志社大学理工学部卒業卒業医療分野の研究職への道を目指し、総合生存学館に進学。がん治療薬の基礎研究を行う。2年次の海外サービスラーニングではミャンマーで約3週間にわたる現地調査を実施。このときの経験がきっかけとなり、研究成果を社会に実装することに関心を抱くようになる。その後は、基礎研究と並行して、実装化に関わる調査を開始。4年次には武者修行として、イギリスのヘルスケア系コンサルティング企業で約1年間のインターンシップを経験した。修了後は当初の目標としていた研究職ではなく、実装化に携わる道を選択。PwCコンサルティング合同会社に就職し、現在は製薬企業や医療機器の会社を顧客とするヘルスケア事業に従事している。
- 総合生存学館の多様な人材に惹かれる
- 総合生存学館入学
- がん治療薬開発を目指し基礎研究を行う
- 武者修行:Health Enterprise East Ltd.(イギリス)
- 研究の社会における実用化の難しさを実感
- 2021年3月修了:学位取得
- がん治療薬に関する研究
- 外資系コンサルティング会社