思修館

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よくある質問

1.受験に関して

Q: 社会人も出願は可能ですか?

A: 出願は可能です。しかし、社会人特別選抜は実施しません。したがって、実質的には一旦仕事を辞めて、あるいは休職して、大学院に入学することになります。大学院総合生存学館(思修館)のカリキュラムは過密で、休日や夏季休業中にも授業やインターンシップがあります。

Q: 社会人の場合でも5年制になるのでしょうか?

A: はい。大学院総合生存学館(思修館)では社会人のための特別なカリキュラムはなく、全学生が共通の5年一貫のカリキュラムを履修することになります。

Q: 修士学位を取得していますが、3年次からの編入学はできますか?

A: できません。本学館は5年一貫のカリキュラムであるため、中途からの編入は認めていません。1年次から入学する学生のみを募集しています。

Q: 既婚者でも出願は可能ですか? また、合宿型研修施設に家族で入居することはできますか?

A: 既婚者の出願は可能ですが、合宿型研修施設は単身者用ですので家族での入居はできません。

Q: 外国人留学生も出願は可能ですか?

A: 留学生特別選抜は実施しませんが、出願は可能です。ただし、日本語の試験問題を理解できる程度の能力を持っていることが必要です。熟議などを含め、必ずしも英語の講義科目だけではないので、一定程度の日本語能力が必要です。

Q: 英語スコアが標準とされる点数に達していませんが、出願できますか?

A: 出願は可能です。ただし、書類審査での審査対象の一つとなります。また、修了要件としてTOEFL-iBT100点が求められていますので、入学後には英語力の強化が必要です。

Q: 芸術系からの出願は可能ですか?

A: 提出書類が整えば、出願することは可能です。ただし、研究において、純芸術を専門分野とすることはできません。

2.入試に関して

 

Q: 選抜の基準は何ですか? 年齢、履歴、将来性などは基準となりますか?また、試験の内容はどのようなものですか?トータルとして、何をもって合否を判断するのでしょうか?

A: 京都大学 大学院 総合生存学館(思修館) 学生募集要項のとおりです。

3.入学後に関して

1) 学習内容

Q: 大学院総合生存学館(思修館)に入学すると、リーディングプログラムを履修することになるのですか? 思修館プログラムと総合生存学館はどのような関係ですか?

A: 平成23年度に文部科学省博士課程教育リーディングプログラム「京都大学大学院思修館」が採択され、本プログラムの理念に基づいた教育を実施するため、平成25年4月に新たな大学院「総合生存学館」が設置されました。そのため、博士課程教育リーディングプログラム「京都大学大学院思修館」(以下、思修館プログラムという。)履修生は、平成24年度は学内より募集しましたが、以降の学内募集はありません。総合生存学館への入学者は、思修館プログラムを履修することになります。なお、思修館プログラムの取扱期間は平成29年度までの7年間となっています。

Q: どのような講義科目がありますか?

A: 専門コア科目として幅広い総合生存学に関する科目を、また文理にわたる専門科目、および共通基盤科目を準備しています。そのほか、各界のトップリーダーによる熟議を提供し、リーダーシップ力(考え方・行動・チャレンジ精神など)を鍛えます。

Q: 教員にはどのような方がいるのですか?

A: 専任教員は32名です(平成26年4月現在)。そのほかに学内の協力教員56名、産業界や官界、国際機関から熟議を担当していただく学外教員(特任教授)がいます。

Q: 2年次から3年次への進級審査および、3年次から4年次への進学審査(Qualifying Examination=QE)に不合格となった場合はどうなりますか

A: 次の年次に進むことができません。留年して合格を目指すことが原則となります。留年した場合の再履修は、1回限り1年を限度としてまでしか許可されません。また、留年した場合は特待生奨励金の申請はできません。途中で退学した場合には、修士の学位の授与はできません。ただし、修士相当のカリキュラム履修を修了したことを証明する書類を出すことは考えられます。

Q: 休学した場合はどうなりますか?

A: 1年以内の休学ならあまり問題はないと考えられますが、それ以上になるとケースバイケースで判断することになります。京都大学大学院の基本的な規程に従います。なお、当然のことながら休学中は特待生奨励金の申請はできません。

Q: 学部での専門以外の分野についての単位取得は、入学してからの学習で可能ですか?

A: 可能です。分野の違う専門基礎力をつけるために、予習/復習にe-ラーニングを利用するなど、サポート体制を整えます。

Q: 専門分野以外で、取得しなければならない単位は相当数あるのでしょうか?

A: 単位は、専門コア科目10単位、専門科目16単位、共通基盤科目6単位のほか、特別研究(1・2年次)4単位、特殊研究(3・4・5年次)10単位、産官連携科目(熟議、1・2年次)を6単位、計52単位です。この中の専門コア科目、専門科目は総合生存学として必要な科目群です。共通基盤科目を含めて多くは、いわゆる学部専門分野とはかなり異なるものになります。

自習用の教材も準備しており、充分に理解できる内容の講義を行う予定です。

また、上述の総合生存学館の修了要件に加え、思修館プログラムの修了要件として、医学・生命、情報・環境、理工、人文・哲学、経済・経営、法律・政治、語学に加え芸術の8分野にわたる「八思」より、研究対象としている専門分野を除く7分野14科目の単位を履修することが必要です。

Q: D論(博士論文)研究の具体的な進め方とは?

A: 特別研究Ⅰ・Ⅱ および特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの5年間で博士学位論文を仕上げます。テーマについては、研究指導教員を中心に研究指導委託教員ならびにメンター教員/教育指導教員と本人とで充分に議論の上、決定していきます。

Q: インターン研修、海外派遣は必須ですか? その場合、自ら受け入れ先を探すのでしょうか?さらに海外渡航に関する費用は自己負担ですか?

A: 必須です。インターンシップについては、1年次には国内の福祉施設、2年次にはJICAの青年海外協力隊への派遣を中心にボランティア活動をしてもらいます。4年次のフィールドワーク(海外武者修行)派遣先は学生の希望、専門分野、キャリアパスなどを考慮して、関連教員と協議のうえ選択します。経費は大学で準備します。

Q: 3年次でD論(博士論文)の草稿を完成する必要がありますが、どこまでのレベルを要求されるのですか?

A: 2~3年次で学位論文草稿を完成させ、進学審査(Qualifying Examination=QE)に合格のうえ、4~5年次でさらに研究を積み上げ、5年次修了時に学位論文審査を受けます。

2) 生活

Q: 合宿型研修施設は一般の学寮とどのように異なるのですか?

A: 敢えて「合宿型研修施設」と表現しているのは、学生寄宿舎としての一般の学寮とは異なり、総合生存学館(思修館)専用の教育施設のためです。学住一体で勉学し、学生が相互に刺激しあって、切磋琢磨する場として位置付けています。したがって、寄宿料は徴収しません。(光熱水費は実費を負担していただきます。)

Q: 総合生存学館の大学院生は、全員が合宿型研修施設に入る必要があるのですか?

A: 全員が合宿型研修施設に入ることを前提としていますが、家庭の特殊事情がある場合などは勘案することがあります。例えば、家庭で介護をしている、あるいは、小さな子供がいるといった場合は、考慮の必要があると考えています。

Q: 育児をしながら総合生存学館(思修館)に通うにあたり、大学が提供する支援制度はありますか?

A: 男女共同参画推進センターにおいて、生後15ヶ月未満の待機乳児を預かる制度があります。

3) 資金面

Q: 授業料は年間535,800円と理解してよいですか?

A: はい。通常の大学院と同じく、授業料が必要です。なお、入学料・授業料は改訂されることがあります。

Q: 奨励金はいくらになるのですか?

A: プログラムの履修生を対象に特待生奨励金制度があり、特に優秀と認められ採択されれば月額20万円程度が給付されます。ただし、プログラムの期限(平成29年度末)までの制度となります。

Q: 研究活動に係る費用は支給されますか?

A: プログラムの履修生を対象にした独創的な教育研究活動をおこなうための履修生研究活動経費を申請することができます(年額上限50~80万円程度)。ただし、プログラムの期限(平成29年度末)までの制度であり、4年次・5年次は対象外です。

Q: 研修施設の使用料金はいくらですか?

A: 研修施設の使用料の徴収はなく、光熱水費のみ実費を徴収します。

4.修了後に関して

Q: 学位取得後、どのような職業に従事できますか? 職業従事に関する保証はされていますか?

A: 産業界、国際機関、官界などです。入学時に保証はありませんが、フィールドワーク(海外武者修行)や産官連携科目、プロジェクトベースリサーチなどを通じて、キャリアパスの道を拡げ、学位を取得し大学院の修了時には、上記への就職ができるように、学館全体でサポートします。

Q: 大学の研究者への道はありますか?

A: 京都大学の既存の大学院研究科においては、主として研究者や専門家としてのキャリアパスを用意しています。しかし、総合生存学館は社会で活躍する人材育成を目的として設立された大学院であるため、総合生存学館を修了する人には、研究者とは異なる道で世界のリーダーを目指していただきたいと考えています。