京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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在学生メッセージ

最終更新日: 2022-03-29

入学理由

 私は、一度京都大学の大学院に進学していましたが、総合生存学館の掲げているテーラーメードカリキュラム、国内・国外インターンシップといった、自分自身がより成長出来る環境に魅力を感じ、総合生存学館への入学を決めました。今の日本の置かれている現状から、博士号の取得は必要なことであると思っており、自身の研究のみならず、他の専門分野の内容も幅広く学べる、といったメリットも入学への意思決定を後押ししました。

 国際公務員になりたかったことが一番の決め手でした。海外の大学院進学を視野に入れていましたが、海外の大学院で開発学を学んでもなかなか国際公務員になるのが難しいことを知りました。多くの国際公務員はインターンを足がかりに、採用されます。学部生のときはどうしたら、1000人に一人とも言われるインターンのポストを掴めるのか、また掴む自信もありませんでした。 しかしこの思修館では4年目にインターンが保証されているのでそれが大きかったです。

 自分に目的に必要なものを獲得するために入学を決めました。水環境を改善する。これが私の最終的な目的です。そのためには、何が必要な知識で、どういったステップで行っていくのかを考えることが求められます。通常の研究科では一つの観点から物事を考えていきますが、本大学院では多視点に物事や研究を見つめ直すことができます。この点に惹かれて入学しました。

 他大学から社会人経験を経て総合生存学館に入学しました。社会人として仕事は順調でしたが、自分の将来を考えたときに、自分の問題意識を形にするための専門性がほしいと思い、そのような道を探していました。
数ある選択肢の中で、最終的には、専門性を磨きながら一つの研究にとどまることなく実践を模索するプログラム内容、幅広い視点から社会との接点を見出す学問の理念に共感し、総合生存学館への入学を決めました。

 私が思修館への入学を決めた主な理由は2つあります.第一に、思修館が人材育成の目標と定めているグローバル人材の像と自分が心に抱いていた将来像とのつながりを非常に強く感じたからです。
第二に、 先例を見ない教育環境が提供されていたことです。文系理系という枠組みにはまらない様々なバックグラウンドをもつ学生及び教員、研修施設による共同生活や、大学内外の方との交流の機会等が例として挙げられます。特に以上の2点において思修館に魅力を感じ、入学を希望しました。

 私は文系学部に所属していましたが、大学院に行き、学問を深めたいと思っていました。しかし、文系の大学院に行くと将来のキャリアが限られてしまいます。また、修士課程は一般的に2年間です。もし卒業後に就職をするとしたら、2年目は就職活動に時間を取られます。学問に費やせる時間はほとんどありません。そこで、卒業後の選択肢が多く存在し、5年間という長期に渡って集中して学問できる思修館に進学することを決めました。

 まず、私は京都という町の雰囲気が好きです。京都は非常に歴史の雰囲気がある町です。ここで非常に落ち着く感じがします。そして、京都大学は鴨川の近くに位置していますので、時間のあるときに、川にそって散策すれば、非常に気持ちいいと思います。 そして、思修館のカリキュラム編成に非常に興味があります。思修館では、自分の分野を勉強することだけではなくて、いろいろ他分野の知識も勉強できます。ここでの勉強を通じて、自分の視野を広げるかもしれないと思いまして、入学を決めました。

 京都大学の学術レベルは非常に高く、互いに切磋琢磨できる優秀な学生も多いです。しかし、私は研究職をまっしぐらに目指すよりも、国際機関のような場に専門家として努めることを、考えています。自分が身に着けたい分析力を京都大学の研究室で学び、専門実務家としての素養を思修館で学ぶ。これまで提供されてこなかった新しい学びのスタイルに浸るため、思修館への入学を決意しました。

 私は元々大学院への進学を希望していました。学部時代に専攻していた分野の研究科ではなく、総合生存学館への入学を決めた理由は、分野横断型のプログラムであり、私のやりたい研究が一番実現できる環境であったことと、研究の環境が非常に整っていることでした。さらに、将来海外での就職を希望しており、英語での講義や4年目にある海外インターンシップも、総合生存学館に決めた理由の一つです。

 学部入学時点から、大学院に進み研究を行い、深い専門性を身につけ、そこから得られる考えを社会で体現していくという道筋を立てていました。その点総合生存学館のカリキュラムは、専門性を身につけ、かつ実践の場でうまく活躍するためのスキルや知識を備えることができるカリキュラム設計になっていて、まさに私が描いていた道筋にふさわしいものだと考え、入学を決めました。

 私は、工学部を卒業ののち、教育学部の三年次に編入し、三年次の途中で思修館のことを知りました。知ってからはすぐに受験対策を始め、三年次の終了と同時に教育学部を中退し、思修館に入学しました。特に、カリキュラム構成が面白く、海外でのインターンや、八思と呼ばれる他の専門分野の学びを奨励する制度に魅力を感じ、入学を決心しました。

 学部時代は細分化された材料工学の研究に従事していました。しかしながら社会に接する機会が増えるに従い、今後一層顕在化すると考えられるスケールの大きな数々の社会的難題の解決に、材料工学分野の研究にのみ取り組んでいて本当に繋がるのであろうかという疑問を強く感じるようになり、本学館を志向しました。

 私は大学時代における海外経験から価値観が変化し、大学院では学部時代と異なる専門性を身につけたいと考えていました。総合生存学館は5年一貫のため、大学院からであっても新たな分野に挑戦できます。また生活環境は申し分なく、学問に専念できそうだと感じたため進学を決めました。

 私は社会人を経験してから、もう一度学び直しをしたいと思い海外のMBA入学を当初、検討していました。しかし単に研究書で知識のみを得るだけのMBAは役に立たないであろうと思っていたところ、総合的な視座からリーダーシップをもったグローバル人材を育成する総合生存学館(思修館)のユニークなプログラムを知りました。自分が思い描いていたものとバッチリ同じ内容だったので迷わず受験し入学いたしました。

 私は大学を卒業した後専門性を深めるために日本への留学を決めました。日本に来て私の強みとは何かを考えた際に思修館に出会い、幅広い知識と深い専門性を身につけたグローバルリーダを育成するという理念に強く引かれました。その影響を受け、専門性と共に4ヶ国語が話せるスキルを生かして国際社会で活躍したいと思いました。将来には人類の健康とために貢献したいです。

 私が思修館への入学を決めた理由は2つあります。1つ目は、自分の研究を実社会で活用していくことを常に考えながら研究を進めることができる環境であったことです。思修館では熟議やインターンシップなどを通して、自分の学んだことを社会で活用していく方法の糸口をつかむことができると考えました。
2つ目は様々な学問を学ぶことができることです。自分の研究関連分野で活躍していく中で、だれにも分野を超えた知識を有していることが、有利であると考えました。

 公共政策大学院と比べて成長できる機会が多く、環境が整っていると考えたから。

受験者へのアドバイス

 受験に際し必要となってくることは、自身の専門とする内容を幅広く理解しているだけでなく、英語力も必要となってきます。二次審査においては面接審査もありますが、しっかりとした受け答えが出来るよう、どのような理由で志望するのか、といったことをしっかりと考えておくことが大切です。

 入学前の準備として、学部での学びと学外での学びのバランスが必要だと思います。学部での学びを疎かにして、学外での学び(インターンや留学、アルバイト、サークル、海外研修等)に力を注ぎすぎてしまうと中身のないまま学部を終えてしまうかもしれません。しかし、学部だけ、大学だけの狭い世界に閉じこまらず外の人達と触れ合うことで視野が広くなるとも思います。これはどちらがいいというよりも、バランスが大切なのではないでしょうか。思修館もそこを見ている気がします。

 5年間は想像以上に長く、そして短い期間になります。入学をする前に、5年間をどのように過ごし、そして出た後にどんな進路を取りたいかを考えておいた方が良いでしょう。もちろん、その通りにする必要もありませんが、自分なりに計画を立ててから実行してみるということは、本大学院在籍中でも人生設計に対する練習になります。

 総合生存学館では自分の研究テーマに合わせて自らがゼミを選択することになります。そのため自分の中にある問題意識が問われるとともに、5年間の研究計画、研究をどのように社会に還元していくかという首尾一貫したビジョンが大事になるかと思います。
受験では自分の中にあるビジョンを面接で熱く伝えることが重要だと思いますし、その実現したい想いがあれば、総合生存学館での生活はとても充実したものになるかと思います。

 このホームページを見ているという事は、少なからず既存の教育環境とは異なる大学院への進学に興味があり、将来の進路として漠然とした表現ですがグローバルリーダーという道を考えている方だと思います。私から一つアドバイスをしたいと思います。
それは、何事にも挑戦することの大切さです。この心構えで何事にも取り組んでみることで見えてくる世界があると思います。私の経験では、挑戦したことで生じた後悔よりも挑戦しなかったことで生じた後悔の方が大きかったです。もし思修館に少しでも興味があるならばぜひ見学や説明会に来てみて下さい。

 一番大切なのは、自分の本当のやりたいことを明確的に考えることだと思います。思修館では、他研究科と違いがあって、新しい総合生存学をイノベーションしています。ここで勉強できることが他研究科より多くあります。多くの知識から、いかに自分の成長に栄養になる物をとれるかは、自分の研究に非常に重要な問題ではないかと思います。確かに、出願書類に自分の計画を詳しく書くことを要求されています。そして、面接の時に、先生たちも将来のイメージについて関心が非常に高かったという記憶があります。

 思修館での研究活動では、課題解決型、分野横断型の思考が求められます。しかし、核となる専門を身に着けることが前提です。受験の際には、核となる専門はいったい何なのか、その分野の研究手法はどのようなものか、どういった課題解決を目指すことができ、いかに他分野と交流できるか、といった点を具体的に含む研究計画書の執筆が重要であると考えます。

 記述力が一番問われていると感じました。また、複数の分野に亘る知識が必要とされているので、普段からいろいろな本を読んだりして、知識を吸収するのが大事だと思います。

 総合生存学館では、卒業後実践の場で活躍することを念頭においたカリキュラム設計になっています。そのため、行っていきたいと考えている研究が、自分のキャリアパスの中でどのような位置づけにあるのか、異分野における知識の獲得やインターンといった現場での学びから、自分が何を学びたいのかということを、きちんと考えたうえで受験をして欲しい。

 一番大切なのは、思修館で本当に5年間学びたいか?ということだと思います。一度、ぜひとも研修施設に来て、一緒にお話ししましょう!これにより、やはりここに入りたい!という強く思うのであれば、結果は後からついてくると思います。

 大学院から新たな専門分野へと挑戦する人もいることから、深い専門性は入学試験の段階では求められません。むしろ、英語含める外国語運用能力がある程度必要かと思われます。一般的な大学院の試験問題とは異なるため、受験前に入手することを強く薦めます。あとは、自分の将来のキャリアやなりたい人物像について明確化しておくことが重要だと思います。

 明確な将来のビジョンをもって、今、世界で何が求められていて、自分はどういった活躍をしたいのか、卒業後の進路もある程度すでに考えてから入学することをお勧めいたします。
高い向学心と向上心をもって、世界へ貢献する自分の将来の姿を意識できる方にとっては、非常に実りのある5年間の博士課程になると思います。

 まず、将来自分のやりたいことが何かをはっきりしておくのが一番重要だと思います。思修館に入ってからは思修館のカリキュラムを通じて学べるものとは何か、それをベースにしてどういうふうに自分の将来を構築していくのかを常に検討しながら進めていく必要があります。自由度が高い分個人の判断力と行動力が問われるところですので、一つ一つ真剣に考えなければなりません。

 受験に際して最も重要なことは、自分が将来何をしたいかを考え、それを実践する手段として研究テーマを絞ることであると思います。筆記試験では学部レベルの専門分野の知識が問われますが、そちらは学部時代に勉強している程度の知識で十分であると思います。大切なことは自分が何をしたいか、それに対するアプローチが何であるかを考え、そのアプローチを実践に移す場として思修館が最適であるかを確認することです。

学びや研究について

 私自身、研究室内での実験をベースとした研究活動を行っており、そこに加えて総合生存学館の講義も入ってくるため、毎日が本当に多事多端です。しかしながら、その分、異分野の先生、仲間との交流を機に日々自身の成長を実感でき、充実した毎日を送ることが出来ています。趣味に費やす時間も十分にあるので、よい刺激を受けながら生活出来ています。

 大学院は大学生活の延長のように感じていましたが、実際は忙しく、当たり前ですが、より自分の専門とする学問について考える時間が増えました。思修館との学びと自分の専門分野の両立は大変です。また総合生存学という学問を確立するという使命をもった私達は、お世話になる研究室の学生以上(もしくは倍)の努力をして初めて認められると思います。その分、自分の専門と社会問題を関連づけて考えられるようになるなど視野が広くなったりと将来的なメリットはきっとあると信じて頑張っています。

 大学院として受講しなければならない講義数は、他の大学院よりも多いかもしれません。また、各研究科で開講されている講義を自主的に受講している学生も多いです。そのため、研究だけを進めることはできません。しかしながら、研究を進めながら異分野の講義を聴くことによって、その研究の意義について考えさせながら研究していくことになります。これは、自分の人生にどう関わるのかを意識することに繋がるため、長期的に役立つと考えられます。

 取得しなければならない単位数は多いですが、その分教養を深めることもできるのが特徴ではないかと思います。総合生存学館での学びは、良くも悪くも学生に委ねられる部分が大きく、自分を見失わないようにすることが重要ではないでしょうか。大学院で何をしたいのかを明確にし、大学院の制度を利用してやるという気概をもって臨めば、自分の能力を高める場としては最高の環境です。ポイントは主体性、行動力、意志の強さです。

 思修館に入学してから約2カ月間で感じたことについて述べていきます.私は理系で実験系の研究室に所属しているため思修館での授業以外の時間の大半を研究室で過ごしています. また今までやったことのない分野の研究を大学院から始めたため, 現在は基礎となる知識や実験操作の習得に忙しい日々ですが, 自分の興味と合致した教育を受けることのできる環境での学びはとても充実しており入学してよかったと思っています.

 「総合生存学」という新しい学問領域の研究を行います。自分の専門を軸としながらも、学際性や新奇性のある研究が求められます。そのため、多くの困難があると感じています。しかし一方で、研究に関して与えられる環境は非常に恵まれています。例えば、複数の教授陣のサポートや研究費の補助などがあります。これは他の大学院では考えられないことです。

 思修館では、異分野から来た学生は多いですので、学生たちと積極的に交流することによって、自分の研究をsharpできますし、そして、新たな研究発想が出てくる可能性が高いです。例えば、私の場合、異分野の学生に自分の研究を紹介する時に、わかりやすく説明することを常に心の中で考えています。その説明の中で、自分も研究について新たな認識が出てきます。そして、他の人からアドバイスもよくありまして、そこで、面白い研究などもしばしば頭の中で浮き上がります。

 思修館でのカリキュラムをこなしつつ、自分の専門分野の研究室で調査を進める、というには、一定のタフさが求められると思います。大変だな、と感じることもありますが、自分自身の未来への投資であることを思い出せば、やっていることが楽しくなります。物事を多少楽観的に考え、ポジティブにとらえ直せる能力を持っていれば、より多くのことを身に着けることができると思います。

 各界から講師をお招きする「熟議」は、総合生存学館ならではであり、社会に出て生きていく上でも役に立つようなお話やお言葉を講師の先生からいただけるだけでなく、対話を通じて、普通の講演会や勉強会では得られない貴重な経験ができます。また、総合生存学館の先生方は、各分野を代表する方ばかりで、そのような先生方との議論は示唆に富み、非常に刺激的です。研究の環境も非常に整っており、自身の研究に集中することが出来ます。

 通常の研究科とは違い、講義と研修施設での共同生活によって、様々な学問分野に触れる機会が多い。また、様々な領域におけるフロントランナーと出会う機会も多くあり、非常に視野が広がる刺激的な学びの場であると感じている。しかしながら、研究にさける時間はその分少なくなるため、相当な努力が必要となるカリキュラムです。だたし、ここで提供されている環境は、うまく活用することで、研究に対してもプラスになるものであると考えます。

 ここでは、異なる分野の学生と日々交流を深める環境のため、日々、自らの研究を見直す良いきっかけとなっています。具体的に言えば、自らの専門分野に閉じこもっていると、次第に自分の研究の根底、本質的なところを見失ってしまい、末端の細かい部分ばかりに目が行きがちになることもあります。そのようなときに、まったく異なる専門分野の仲間に、「つまり、どういうこと?どんな意義があるの?」と問われる。これにより、自分の研究への理解を幾度となく振り返り、深めることができるという点で、他にはない環境ではないでしょうか。

 他で得られない交流や研鑽の「場」が得られることが、何より有り難い事だと思っています。研究に関しては当然、文句なしの環境が整っています。

 思修館での学びは、おそらくどんな他の大学院とも異なります。尊敬できる有能な先輩方や頼もしく癖のある同期達と、切磋琢磨できることが本当に嬉しく思います。

 人文学、社会学、保健医療、科学のほか茶道などの日本文化精神の学びまで、総合的な「日本人力」を身につける八思、「社会実装」を目的とした国内外のインターンシップ、産業界トップの方を講師に迎える授業など、本当にこれからの日本社会のリーダーシップに必要な学びと研究ができています。授業が楽しみでワクワクしながら予習をしたり、自分が学んだことを発表できることの喜びは、思修館の教員と学生が醸し出す「進取の気鋭」の雰囲気があるからこそだと思います。

 研究に関しては普段所属している研究室でほかの院生と一緒に行っているので、普通の大学院生と大きい変わりはありません。どれくらいの成果が出せるのかは本人の頑張り次第です。勉強は専門の勉強以外も異なる分野の勉強もしなければなりませんので、大変厳しいスケジュールではあります。そのため、研究も勉強も効率をよくするための工夫が要ります。

 思修館での学びはとにかく「忙しい」の一言に尽きると思います。研究だけに集中するのではなく、熟議や講義の課題など、他の大学院よりも要求される内容が多いように感じます。ただし、決して不可能な量ではありません。教授からのサポートや生活環境でのサポートも十分であると思います。

京都大学大学院 総合生存学館

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