1. 氏名

寶 馨 (TAKARA, Kaoru)


2. 所属

京都大学大学院総合生存学館(思修館)
学館長・教授


3. 所在地、連絡先

住所:
〒606-8306 京都市左京区吉田中阿達町1
京都大学東一条館
電 話: 075-762-2013(学館長室)
メール: takara.kaoru.7v[at]kyoto-u.ac.jp
ウェブページ:
教育研究活動データベース
http://kyouindb.iimc.kyoto-u.ac.jp/j/iD2dP
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/寶馨
京大総長選「WAVE京大構想」
http://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/staff/takara/upcoming/index.html


4. 学歴

京都大学工学部土木工学科卒業 1979.03.31
京都大学大学院工学研究科修士課程土木工学専攻修了 1981.03.23
京都大学工学博士 1990.01.23


5. 職歴

1981.04-1990.03: 京都大学 助手 工学部土木工学科
1990.04-1994.03: 岐阜大学 助教授 工学部土木工学科
1994.04-1998.10: 京都大学 助教授 防災研究所
1998.10-2018.03: 京都大学 教授 防災研究所、所長(2015.04-2017.03)
2010.10-2014.09 京都大学理事補(施設担当)
2016.10-2017.03 京都大学副理事(宇治・遠隔地キャンパス担当)
2017.04-: 京都大学大学院総合生存学館 学館長
2018.04-: 京都大学大学院総合生存学館 教授


6. 研究教育の概要

寶馨教授は、物理・確率過程的水文解析に携わってきた。河川流域を状態空間表現によりモデル化し、カルマン・フィルター、降雨レーダー、人工衛星リモートセンシング、地理情報システム(GIS)や計算機集約型統計学といった先端的な技術の応用を図ってきている。豪雨・洪水・地すべりのモデリングと予報は河川流域の災害リスクを予防・軽減する重要な要素である。同教授の現在の興味は、可能最大降水量(PMP)、可能最大洪水(PMF)、気象・水文学的極値のパラメトリック及びノンパラメトリック手法による頻度解析、全球気候モデル(GCM)出力のダウンスケールとその流域レベルでの応用などである。これまでに、著書25編(共編著)、査読あり論文200編以上、その他の論文等130編以上を数える。

国際的な活動も活発に行ってきており、ユネスコ国際水文学計画(IHP)、アジア太平洋水文水資源協会(APHW)、国際水文科学会(IAHS)、国際水資源学会(IWRA)、国際斜面災害研究機構(ICL)などの学協会に貢献した。京都大学大学院工学研究科の教授(1998年11月〜2018年3月)在任中に、48人の博士(工学)を育成してきた。それらの出身国・地域を列挙すると以下のようである。ブラジル(2人)、中国(5人)、クロアチア(2人)、インド(2人)、インドネシア(4人)、日本(13人)、韓国(3人)、マレーシア(4人)、ネパール(4人)、フィリピン(1人)、台湾(2人)、タンザニア(1人)、ベトナム(4人)。2017年4月より大学院総合生存学館(思修館)学館長に選任され、2018年4月からは教授としても同学館に移籍した。

学際的な活動として、グローバルCOEプログラム「極端気象と適応社会の生存科学」(GCOE-ARS、2009-2013年度、37人の博士学生に履修証明書を授与)、博士課程教育リーディングプログラム「グローバル生存学大学院連携プログラム」(GSS, 2011-2017年度、40人の学生に付記型の博士学位記を授与)、京都大学とASEAN各国が協力して実施している日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)プロジェクトの防災分野のリーダーを務めている。

また、2018年4月には、京都大学で初のユネスコチェア(水・エネルギー・災害に関するユネスコチェア、愛称WENDI)を開設した(http://wendi.kyoto-u.ac.jp/)。


7. その他実施中の活動

日本学術会議 連携会員(2008.10- )
IRDR日本国内委員会 委員長 (2018.2- )
防災学術連携体 幹事 (2016.6- )
水文・水資源学会 会長 (2018.9-)
アジア太平洋水文水資源協会(APHW) 事務局長(2013.8- )
国際斜面災害研究機構(ICL) 理事長(2002.12-2008.12), 副会長(2009.1-2014.12),経営担当理事(2018.1- )
国際水資源学会(IWRA) 日本国内委員会委員長(2013.2- )
国際連合大学 客員教授(2008.10- )
中国・中山大学 客員教授 (2004.9- )
中国・長安大学 客員教授 (2017.12- )


8. これまでの主な活動

コーネル大学土木環境工学教室客員研究員 (1992.11-1993.9) 文部省在外研究員
Associate Editor (2008-2017), Journal of Flood Risk Management (JFRM)
国連国際防災戦略(UNISDR)科学技術委員会 専門委員 (2009.9-2012.8)
世界銀行防災グローバルファシリティー(GFDRR)成果管理審議会委員(2011.1- )
国際水資源学会(IWRA) 理事 (2013.1-2015.12)
ユネスコ国内委員会委員 (2009.12-2015.11)
ユネスコ国際水文学計画(IHP)政府間理事会 副議長 (2008.6-2010.7)
ユネスコ国際水文学計画(IHP)東南アジア太平洋地域運営委員会 議長(2013.10-2015.10), 事務局長 (1999.10-2012.11)
日本自然災害学会 会長 (2017.4-2020.3)


9. 課外活動

京都大学硬式野球部部員(1975-1978)投手として活躍。京神戦2勝は寶だけ。
同 副部長(2001-2004)、部長(2005-2018)。
同 監督 (1981-1982, 2013-2014)。通算67試合13勝54敗1引分、勝率 .194 は歴代最高勝率監督。
関西学生野球連盟副会長 (2010-2013)。
京都大学野球倶楽部会長(2019年〜 )。


関西学生野球連盟 2014年秋季リーグ戦(皇子山球場:対関学大戦)
10/11 関学1回戦:監督の後ろに立っているのが田中英祐君(京大からのプロ野球選手第一号)。
10/12 関学2回戦:これが教授監督(2013-2014)の最終戦でした。

(2020年7月13日現在)