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よくある質問

最終更新日 2019.11.11

1.総合生存学館(思修館)に関して

Q: 総合生存学とは、どんな学問ですか?
A: 総合生存学とは、「人類と地球社会の生存」を基軸に、関係する諸々の学問体系の「知」を結び付け、編み直し、駆使して、複合的な社会課題の発掘・分析と定式化・構造化を行い、社会実装までの解決や思想・政策・方法を幅広く探究する学問です。
私たちが生きる地球社会が今直面する、数々の複合的・構造的な諸問題。これらはいずれも、文化・産業・経済・国家などの複雑で巨大なシステムに関わる、種々多様でグローバルな課題であり、個々人、地域社会、 産業システム、社会システム、さらには国家や世界全体が共存するために必ず乗り越えなければならない重要かつ複合的な社会課題です。その解決のために不可欠な持続可能で創発力のある新たな社会システムの構築に向けて、リーダーシップを発揮できる人材、ゼロから1を生み出し、実践・持続させていける力を持つ人材の育成が今、強く求められています。こうした課題を克服するための学術総体・総合学術として、「総合生存学」が誕生しました。

【参 照】
「総合生存学 — グローバル・リーダーのために」川井秀一、藤田正勝、池田裕一(編著)、京都大学出版会、2015年
“Human Survivability Studies: A New Paradigm for Solving Global Issues”, ed. by S. Kawai, M. Fujita and E. Kawai, Kyoto University Press and Trans Pacific Press, 2018

Q: 総合生存学館(思修館)とは、どんな大学院ですか?
A: 総合生存学館(思修館)は、幅広い領域にわたる「総合生存学」を修得したグローバル人材の養成を目的とする5年制博士課程一貫教育を実施する大学院です。生存学を基礎に総合生存学館の教員のみならず他部局の教員も含めた京都大学の総合力を結集し、文理融合・異分野融合による知識と、それらを実践的に社会実装できる思考力と実践力を養成しています。
 また、総合生存学館では、国際機関や産官の学外講師を招聘した国際教育セミナーやワークショップを開催しており、それらを通じて研究と社会実装をつなげる実践的な学びや、博士論文のための社会実装研究、そして修了後のキャリアパスにもつながる国際的な人的ネットワークを構築することができます。
 修了生は、国際機関、政府機関、大学・研究機関、民間企業など幅広い分野で国際的な活躍をしています。修了生の進路については、こちらのページをご覧ください。

Q: 総合生存学館(思修館)では、どのような学位を取得できるのですか?
A: 総合生存学館(思修館)は5年制博士課程であり、修了要件を満たせば、「博士(総合学術)」の学位が授与されます。また、2年以上在学して研究指導を受け、一定の条件を満たせば、「修士(総合学術)」の学位が授与されることがあります。

Q: 教員にはどのような方がいるのですか?
A: こちらのページで教員紹介をご覧ください。

2.受験に関して

Q: どの学部の出身でも出願可能ですか?
A: 総合生存学館(思修館)は、文系理系を問わず、幅広い学部・専攻の出身者を歓迎します。文理融合・異分野融合の「総合生存学」修得を目指し、毎年、様々な学部・専攻出身の学生が入学しています。

Q: 社会人も出願は可能ですか?
A: 出願可能です。すでに多くの社会人経験者が総合生存学館(思修館)で学んでいます。

Q: 社会人の場合でも5年制になるのでしょうか?
A: 官公庁・企業等に在職している人(給与の支給を受け、職務を免除されている者を除く。)や自ら事業を行っている人などフルタイムの有職者で、計画的に長期履修が可能な人は、入学決定後に、長期履修を申請できます。審査を経て長期履修学生として履修を許可された場合、修業年限は最長10年となります。

Q: 修士学位を取得していますが、3年次からの編入学はできますか?
A: 入学時に修士号を有している場合、所定のプログラムを履修したのち、審査により最短3年で博士号の学位を取得できる制度があります。

Q: 外国人留学生も出願は可能ですか?
A: 出願可能です。外国籍の人で在留資格が「留学」となる人は、外国人留学生特別選抜に出願してください。現在在学している留学生の中に、日本語能力初級者もいます。ただし、入学後には熟議やサービスラーニングなど、日本語のみで(あるいは日本語英語まじりで)実施される必修科目がありますので、一定程度の日本語能力が必要です。現在在学している留学生の中に、日本語能力初級者もいます。

Q: 英語スコアが標準とされる点数に達していませんが、出願できますか?
A: 出願可能です。英語スコアは書類審査での審査対象の一つですが、入学者の選抜は書類審査及び試験により総合的に評価します。。ただし、修了要件としてTOEFL-iBT100点相当の語学力が求められていますので、入学後には英語力の強化が必要です。

Q: 選抜の基準は何ですか? また、試験の内容はどのようなものですか?トータルとして、何をもって合否を判断するのでしょうか?
A: 入学者の選抜は、書類審査(小論文、学部の成績、英語スコア)及び試験(口頭試問を含む)により行い、総合的に評価します。筆答試験の過去問題は、こちらのページからダウンロードできます。

3.入学後に関して

1) 学習内容

Q: どのようなカリキュラムで学ぶのですか?
A: 5年間にわたるカリキュラムは、大きく分けて、専門性を構築しながら幅広い分野にまたがる授業を履修して視野を広げる前半(1~2年次)と、自らの専門性をベースとしながら、より「総合生存学」的な社会実装へ取り組む後半(3~5年次)の2段階で構成されています。

Q: どのような科目がありますか?
A:1~2年次には、必修科目として総合生存学概論、産官連携特別セミナー(熟議)、サービスラーニングがあり、また、選択科目である八思科目があります。八思科目とは、人文・哲学や情報・環境から芸術までを含む8分野にわたる「八思」から、研究対象としている専門分野を除く7分野を履修するものです。
  3~5年次には、武者修行(国際実践活動)及びプロジェクトベースリサーチ(発展型プロジェクトベースラーニング、以下PBR)を履修し、自らの専門性をベースとした社会実装に取り組みます。

Q: 研究はどのように指導してもらえるのですか?
A: 研究指導体制としては、本学館の教員と、そして必要に応じて研究指導委託する研究指導委託教員が協力し、複数指導体制で行います。実験環境など専門的な施設を必要とする場合には、全学的な支援のもとで研究指導協力教員の研究環境等を利用して実施します。
また、総合生存学館内には、様々なグローバル課題ごとに文理を横断して複数の分野の教員や学生が参加する複合型研究会があり、多くの学生が複数の複合型研究会に所属して、異分野の学生、教員との共同研究に取り組んでいます。

Q: 研究指導委託教員とは、どのような教員ですか?
A: 総合生存学館の学生の研究について指導を委託している京都大学の他研究科や研究所の教員です。

Q: 進級に要件はありますか?
A: 学年ごとに進級要件が定められています。
また、5年間のカリキュラムにおいて、2 年次末以降に実施される Qualifying Examination(以下 QE)に合格しなければ必修の武者修行やPBRの履修ができず、博士の学位審査請求をすることができません。QE の受験要件は、所定の単位(必修科目 16 単位以上及び選択科目 14 単位以上の合計 30 単位以上)を修得し、必要な研究指導を受け、合わせて TOEFL-iBT(MyBest ™スコア)80 点以上又はIELTSオーバーオール・バンドスコア6.0以上の語学力を有することです。
 なお、QEに不合格となった場合
には、一年間留年してQEに再挑戦することができます。

Q: 休学した場合はどうなりますか?
A:京都大学大学院の基本的な規程に従います。なお、休学中は合宿型研修施設を退去して頂くことになります。

Q: サービスラーニング、武者修行は必修ですか? その場合、自ら受け入れ先を探すのでしょうか?さらに海外渡航に関する費用は自己負担ですか?
A: 必修です。サービスラーニングについては、高齢者福祉施設や京都大学芦生研究林などでのフィールドワーク研修を用意しているほか、自ら国内外でボランティア活動を計画・実施して単位取得することもできます。
また、武者修行の派遣先は学生が自分の希望、専門分野、キャリアパスなどを鑑み、関連教員の支援も得ながら選択します。海外渡航に関する費用は、トビタテ!留学JAPAN などの外部資金の活用を推奨します。

2) 生活

Q: 合宿型研修施設は一般の学寮とどのように異なるのですか?
A: 敢えて「合宿型研修施設」と表現しているのは、学生寄宿舎としての一般の学寮とは異なり、総合生存学館(思修館)専用の教育施設のためです。学住一体で勉学し、学生が相互に刺激しあって、切磋琢磨する場として位置付けています。また、在学中に引越しを行い、学生間で居室を入れ替えることもあります。

Q: 総合生存学館の大学院生は、全員が合宿型研修施設に入る必要があるのですか?
A: 全員が合宿型研修施設に入ることを前提としていますが、家庭の特殊事情がある場合などは勘案することがあります。例えば、家庭で介護をしている、あるいは、小さな子供がいるといった場合は、考慮の必要があると考えています。

Q: 合宿型研修施設に家族で入居することはできますか?
A: 合宿型研修施設は単身者用です。

Q: 育児をしながら総合生存学館(思修館)に通うにあたり、大学が提供する支援制度はありますか?
A: 京都大学男女共同参画推進センターにおいて、生後15ヶ月未満の待機乳児を預かる制度や病児保育の制度などがあります。詳しくは、京都大学男女共同参画推進センターのホームページをご覧ください。

3) 資金面

Q: 入学料は282,000円、授業料は年間535,800円と理解してよいですか?
A: はい。通常の大学院と同じく、入学料・授業料が必要です。なお、入学料・授業料は改訂されることがあります。

Q:奨学金制度はありますか?
A:総合生存学館(思修館)独自のものはありません。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金に応募してください。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/type/index.html

その他の奨学金の募集情報は随時学生のみなさんに周知していますので、在学中に適宜応募することが可能です。なお、京都大学では、入学料免除、授業料免除(年間全額免除または半年免除)を受けている学生が多数います。入学後、これらにも応募することができます。

Q: 研修施設の使用料金はいくらですか?
A: 研修施設の使用料の徴収について、現在はありません。ただし、数千円程度の共益費と光熱水費の実費等は負担していただきます。
また、引越し・退去時には清掃業者による清掃を行いますので、清掃費がかかります。
なお、使用料については、今後検討していく予定です。

4.修了後に関して

Q: 修了生の進路はどのような所ですか?
A: 修了生は、国際機関、政府機関、大学・研究機関、民間企業など幅広い分野で国際的な活躍をしています。修了生の進路については、こちらのページをご覧ください。

産官連携特別セミナー(熟議)、武者修行(国際実践活動)、PBRなどを通じて、キャリアパスの道を拡げ、総合生存学館(思修館)修了時には、上記への就職ができるように、学館全体でサポートします。