第4期受講生インタビュー ① | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第4期受講生インタビュー ①

ELP受講生Interview

2018年7月14日 通信 管理職

粟野 プログラムの中で特に印象に残った講義を教えてください。

受講生 藤田先生の講義が一番印象に残りました。あとは北野老師の禅の講義ですね。

粟野 どのようなところが印象に残りましか?

受講生 哲学はもともと興味があり、西田哲学の触りは知っていましたが、自分の中で消化しきれない部分がありました。ですが、藤田先生はご自身の言葉で分かりやすく説明いただき、ディスカッションの時に我々が聞きたいことに対して真っ直ぐに応えていただきました。そのことで自分の中で観念的だったものが、実践的な学問として理解でき、とても身近なものとして感じることができました。
その翌週が長岡禅塾での禅の講義でした。禅について頭では理解できたものの、日常生活でどう体現するのかイメージが掴めていませんでした。北野老師と対話し座禅を体験することで、修行を重ねることが実践に繋がるということを目の当たりにしました。なんとなくですが実際のイメージを自分なりに掴めたような気がします。北野老師と直接会話できたことは貴重な体験でした。


粟野 ELPで学んだことを現在のお仕事に活かすことはできそうですか。

受講生 はい。今までの自分は、すごく狭い世界で物事を見ていたことに気づきました。どの先生も、余計なことを考えずにピュアな情熱を持ってこだわり続けた結果、色々なものたどり着いています。私自身そこが足りず、自分に関係のあることないことを浅い知識の中で、狭いものの見方で区切っていました。狭い世界の中では自分なりにやってきたつもりでしたが、気持ちをピュアに保てば、自分の関心事の外側に広がる世界を見ることができる。そして、そこに目を向けることで、もっと色々なことが分かり、外から見た時の自分を客観視できる、俯瞰視できるということに気づきました。

粟野 俯瞰する視点については受講前にも言われていましたね。

受講生 もともと「俯瞰する」という見方をどうしたら獲得できるのか個人的な悩みでした。答えは未だ見つけていませんが、ELPを通じて色んな先生方のこだわりみたいなもの、あるいは遠くの事を我が事のように捉えるという感覚に触れ、いつかは自分のものにしたいと思っています。

粟野 ELPを受講することで獲得に近づきましたか。

受講生 そうですね。気づけたという意味では大きいと思います。ただ答えを見つけるのは、これからの長い人生の宿題みたいなものだと思っています。これからずっとトライしていくことですね。

粟野 ありがとうございます。最後にこれからELPを受講されます方々にメッセージをお願い致します。

受講生 私の場合はもともと上司が受講していたことがきっかけでしたが、もし、ELPの情報を見つけた時に、何か引っかかること、気になることがあれば、是非受けていただきたいと思います。目的を絞り込んで受けるよりは、人間を丸ごと、あるいは社会や世界を丸ごと捉えるという非常に大きなテーマですので、どんな人でも何かしらの気づきを得られると思います。

粟野 今期は、受講生同士の間でも活発な議論をされていたと思いますし、講義後も残って、意見交換をされている姿を見ました。

受講生 そうですね。皆、背景、志望動機は異なりますが、同じ講義を受けて何かしら響いたものがあって、それをストレートにぶつけると、異なる観点がクロスして新しい発見を得ることができます。隣で同じことを聞いているのに受け止め方が全く異なるわけです。それをすり合わせることで今まで知らなかった気づきが得られるという効果はこのELPを通じてずっと感じています。

粟野 ありがとうございました。これから修了後もモデレーターとしてぜひご参加ください。

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