第3期受講生インタビュー ⑫ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第3期受講生インタビュー ⑫

ELP受講生Interview

2017年12月9日 メーカー 管理職

粟野 プログラムの中で特に印象に残った講義を教えていただけますか。
受講生 挙げだすときりがないのですが、哲学系、生物系、芸術系の3つのカテゴリーで分けてそれぞれ印象に残った講義を挙げたいと思います。
まず哲学系では藤田先生の講義です。西田幾多郎の話がとても深い話で印象に残っています。また、小倉先生の第三の生命のお話に新たな発見があったり、カール・ベッカー先生については先生ご自身の生き様に大きな感銘を受けました。
生物系で言いますと、幸島先生の「生物多様性は智慧の宝庫だ」というお話は印象的でした。また、高橋先生の研究者としての生き様、「豊かな人間から豊かな研究が生まれる」という言葉も印象的でした。そして、山極先生のお話ですね。
芸術系は全て印象に残っています。千玄室先生杭迫先生池坊先生樂先生北野先生土佐先生など。特に樂先生は、表現者として「不安を表現したい」という本音の部分の話をお聞きできたことが良かったです。

それと、忘れてはいけないのが宮野先生ですね。ELPで学ぶための構えを教えていただきました。最初にあの講義を受けたことはすごく有り難く、その後の姿勢が決まったと言えますね。

粟野 通期で受講されていますが、前期と後期の受講で変化はありましたか。

受講生 前期は、どんどんと入ってくる新しい情報に、目新しさもあって驚きや楽しさを存分に感じていました。しかし、時間が経つごとに、その情報がどう自分の実になっているか、アウトプットを考えながら講義を受け始めるので悩みが出てくるんですよね。
後期からは、前期の3カ月に比べて,講義を通じて自分自身をどう変えていくのか、ただ受信するだけではなく、自分の中でどう咀嚼していくべきかをいつも悩みながら講義を受けていました。

粟野 ELPの学びは現在の仕事に繋がっていますか。また、今後のプラスになることはありますか。

受講生 先ず大きな視座の転換を経験しました。目の前の仕事を黙々とこなすだけではなく、自身の仕事が社会にどのようなインパクトを与えるのかを考えられるようになりました。もちろんネガティブな側面、ポジティブな側面の両面ありますが。
私の会社は研究者が多く、皆がそれぞれの専門分野に特化する傾向にあります。その中で、皆に対して「こんな世界もあるんだよ。」と伝えることができる人間、皆の視野を広げることができる人間になりたいと思っています。現在、グループで集まる定期ミーティングの中で、ELPでの講義内容を紹介するようにしています。

粟野 リーダーシップを育成するという意味でこのELPが果たす役割はいかがでしょうか。

受講生 視野の広さを獲得できることだと思います。様々な分野の先生の話を聞き、ELPに共通するテーマではないかと感じたことの一つに、私たちが元来持っている日本の風土に根差したものの考え方を活かし、世界に還元することの重要性があります。私も海外に行く度にその重要性を感じています。

粟野 それでは最後にこれからELPを受講される方々へメッセージをお願いできますか。

受講生 会社から来る方、自ら志願する方など様々だと思いますが、いずれの場合でも、自身の会社の立場を一旦忘れて、没頭することをお勧めします。フィギュアスケートの荒川静香さんが「楽しむというのは本気で取り組むこと」という話をされていましたが、ELPに本気で飛び込み,没頭することで楽しんでほしいですね。
また、受講生や先生、事務局の方など、いろいろな人との出会いがあります。存分に楽しんでください。私自身もとても楽しみました。これから土曜日どうしようかなといった感じです(笑)

粟野 これからは、モデレーターとしても講義に参加いただけます。修了後も引き続き学びを深めていただきたいと思っております。貴重なお話しありがとうございました。

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