第3期受講生インタビュー ⑦ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第3期受講生インタビュー ⑦

ELPs受講生Interview

2017年11月18日 メーカー 管理職

粟野 プログラムの中で特に印象に残った講義を教えてください。

受講生 前期の講義では高橋先生、後期は川上先生です。また京都ならではの芸術の講義は全て強く印象に残っています。高橋先生、川上先生は、専門分野で高い功績を上げられていますが、講義の中で、日々の努力や感性を磨くというお話をされていたことが印象に残っています。先生方がどんな考え方を持ち、何から考え始めるかなど、先生の持つ哲学や生き方から得る学びがありました。他にも報道でセンセーショナルな書き方をされていることが実際は現実とは異なることも、直接先生の言葉を聞くことで理解できました。芸術の先生方からは圧倒的なオーラを感じましたが、一方で、こちらが恐縮するぐらい謙虚な姿勢だったのが印象的でした。特に千玄室大宗匠のお話される時に私たちをじっと見つめるその目や、握手をして頂いた時の手のぬくもりなど、今まで感じたことのない感覚が沸きあがりました。

粟野 全体のプログラムはいかがでしたでしょうか。

受講生 講義の内容は初めて知ることも多かったのですが、色々な先生のお話しを聞く中で、自分の中の基準、定規の変化を感じました。私自身、常にその定規を通して考えているので、日常の些細なことに対する感じ方が変わりました。前期は自分の中の定規が変わり、関心の幅が広がったという感じでした。前期が終わってから後期までの期間は、講義はなかったのですが、自分の思考の癖に少しずつ気づくようになりました。今まで知らず知らずのうちに決まった枠に当てはめて、理解しようとする癖がありました。これは意識して取っ払わないと成長できないと思い、後期はその枠に当てはめないように意識しました。

粟野 今広報のお仕事をされているとのことですが、お仕事に活かせるものを得ることができましたか。

受講生 仕事柄、社外の方とお付き合いすることが多いのですが、畑の違う方が話す言葉の意味や背景をより深く考えるようになりました。普段のコミュニケーションの中でも、なぜこの人はこの言葉を使うのだろうと考えるようになりました。今まで相手の発言に対してネガティブに捉えてしまうこともありましたが、興味を持つことでポジティブな姿勢で接することができるようになりました。これは、日々の業務は勿論それ以外の分野でも活かせると思いますし、相手との関係性を深めることに繋がると思っています。受講生の中では年齢が低い方だと思いますが、早く受講できて良かったと思います。何もしなければ思考の癖や自分の中の定規は時が経つごとに固まってしまうように思います。10年働いたこのタイミングでその定規を見直すことができたことは大きかったです。
ELPでは、社会人としてどうあるべきかよりも、人間としてどうあるべきかという話が多くありました。人としてどうあるべきかを突き詰めると沢山のことを知らないといけない、考えないといけない、学ばないといけません。これから30年40年と社会人生活が続きますが、またここに立ち戻れば多くを吸収できて、考え方をリフレッシュできると思います。

粟野 今後ELPを受講される受講生に一言お願い致します。

受講生 最初はどう受講すれば仕事に活かせるのかと気負いがありましたが、そう思って講義にのぞむと、学べることも限定されてしまうんですね。結びつくものだけ無意識に選び取ってしまっている。それが自分の反省点でもあるので、受けられる方は役割や立場は全部取っ払って受講されると、より多くを得ることができるのではないでしょうか。

粟野 これからは、モデレーターとしても講義に参加いただけます。修了後も引き続き学びを深めていただきたいと思っております。貴重なお話をありがとうございました。

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