第3期受講生インタビュー ③ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第3期受講生インタビュー ③

ELPs受講生Interview

2017年7月22日 メーカー 管理職

粟野 プログラムの中で特に印象に残った講義を教えてください。

受講生 前先生の講義です。先生の勢いに圧倒される講義でした。講義の中では、企業と共同研究を進められているエネルギー問題の解決策の事例を紹介されました。エネルギーを使わない新しい化学プロセスや、植物工場を移動中のコンテナ船内に作るアイデアをお聞きし、発想、視点の柔軟さに驚きました。私自身、先生に比べて遥かに年齢は下なのですが、柔軟性はまだまだ及んでないなと感じました。常識を疑いもう一度考え直すことで、イノベーションのヒントを見つけることができるという示唆をいただきました。


粟野 全体のプログラムを通してはいかがでしたでしょうか。

受講生 川井先生の講義時に総合生存学の本を全て読みました。総合生存学について色々な先生が色々な視点から考えを述べられていますが、目指す方向性が明確に表現されていました。全ての講義が始まる前にこの本を読むことで、個別のテーマについても深く議論ができると思います。

粟野 ELPでの経験を今後のキャリアにどう活かすことができると思いますか。

受講生 私の今の仕事の役割は、この5年、10年の中で企業価値をどう高めていくか、社会にどう貢献していくかを考えることです。しかし、ELPの一連の講義を受けることで、それこそ何億年とか、もっと長い時間軸で考える必要があると感じました。例えば、宇宙や人類学の講義がありましたが、ここ数百万年の人類の増加や地球の存続、地球全体の生態系、太陽系の中での地球など、そう考えた時に、今の日本の抱える問題や、国家間のコンフリクトの問題は確かにありますが、もっと広い視野で地球をどうすべきか議論する必要があると思います。

粟野 受講後でそのような考え方がより強くなったということでしょうか。

受講生 そうですね、改めてその重要性を認識しました。このような人材育成プログラムを行うことは大事ですし、日本だからできると言ってもいいでしょう。小倉先生の本でも一部触れられているように、グローバルな勢力と日本のアニミズム的な社会との葛藤が、今や地球規模で行われています。日本が今後どうしていくべきかヒントを頂きました。資本主義という切り口で見た時、欧米の資本主義と日本的な資本主義は考え方も異なりますし、これから新たな資本主義の形を考えていく必要もあるでしょう。こういった考え方を身に付けることは大事だと思います。

粟野 それでは最後にこれから受講される方々へのメッセージがあればお願いできますでしょうか。

受講生 ELPを受講することで皆さんの価値観は大きく変わることになるでしょう。日々の仕事とは異なる大きなスケールでの様々な分野について深い議論が経験できます。ぜひ多くの方に受講していただきたいと思います。

粟野 貴重なお話しをありがとうございます。これからは、モデレーターとしても講義に参加いただけます。修了後も引き続き学びを深めていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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