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Graduate student referral

長沼 祥太郎 / 2013年入学生

所属 総合生存学館
専門 科学教育
研究室 高等教育開発推進論講座(指導教員:松下佳代)

思修館での学びを通じて

私は、学部時代、一度工学部を卒業したあとに、教育学部に編入し、現在も教育に関して研究を行っているという少し変わった経歴があります。私自身は、研究は好きなのですが、同時に実践にも反映させたい、また、ほかの分野の勉強もしたい、という思いがあり、そのような私にとってまさにこの思修館の環境は最適だと思い、受験を決心して今に至ります。
受験を考えている方、また、少しでも関心を持ってくださっている方へ、私から思修館の特徴として二点書かせていただきます。一つは、志の高い仲間が同じ空間にいること、そしてもう一つは、常に国際的な広い視野から考えることを求められることです。 言うなれば、常に強い刺激にさらされていることが特徴と言えると思います。

研究内容

地球温暖化や食糧不足、環境破壊など、グローバル課題として思修館で定められている課題の多くは、現代社会を支える科学・技術と密接に関わっています。これらの課題においては、科学者、研究者ら専門家のみにその解決を委ねることは難しく、解決に向けては非専門家である一般市民も巻き込んだ議論が必要とされており、このような状況は「トランス・サイエンス」的状況と呼ばれています。
では、一般市民は、このような議論に関わるのに十分な「能力」を有しているのでしょうか?日々流れ込んでくる大量の情報に惑わされてはいないでしょうか?あるいは、よくわからないまま、なんとなく意思決定していないでしょうか?
このような問題意識から、私の研究では、科学・技術の関連する論争問題の社会的議論に関与するのに必要な能力を「科学的リテラシー」として定義し、20歳以上の一般市民の科学的リテラシーの評価およびその形成を扱っています。①近年注目されつつある新たな評価手法の適用、②研究例の少ない成人への着目、③国際比較の視座、④実践への直結、の4点が私の研究の特徴です。
科学・技術の関わるグローバル課題を議論する上で、「科学的リテラシーを備えた思慮深い市民」の育成が重要であるとの立場に立ち、その育成に示唆を与えうる研究を目指しています。