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Graduate student referral

野村 亜矢香 / 2015年入学生

所属 総合生存学館
専門 文化人類学
研究室

思修館での学びを通じて

思修館に入ることに惹かれた理由。それは、ある問題のための解決策が、ある一面では正しいかもしれないが、その解決策が原因でまた別の問題を引き起こすことに繋がっているということに気づいたことです。私の専門は文化人類学であり、フィールドワークで見聞きした現場の声、実際に体験をし、そこで人々との関わりから直に学べる知識と、大学院という最新の専門知識の集まる場で、どのように現場と学問のギャップを埋め、そして実践できるのか、という課題に取り組むために思修館に入学しました。ここでは、いろんな分野の生徒がおり、何気ない世間話のなかにも様々な気づきがあることがあります。自分の見解との共通点や相違点が見つかるたびに、分野の垣根を越えて気軽に議論できる場があることを嬉しく思います。

研究内容

グローバル化の世界において、「食」の安全はもはや一国だけで成り立つものではありません。「食」の安全とは、衛生面の問題だけでなく食の生産から消費までの流通、そして廃棄までのプロセス全てを通して、どのようにして安全で持続可能なフードシステムを実現できるかが私の課題です。 その中でも私が注目しているフードシステムの過程は消費と食品ロスです。日本の食糧自給率は長く低迷していますが、海外からの輸入によって大半がまかなわれているため普段の生活でその事実は見えてきません。しかし、同時に日本は食品ロスを大量に出す国でもあります。世界には飢餓で苦しむ人々が大勢いるなかで、多くの食糧が食べられずに埋立地に捨てられます。発展途上国のみならず、日本国内にも新鮮な食糧にアクセスできない人々が増えています。私の研究は、人々がどんな社会的地位にかかわらず、安全で新鮮な食にいつでもアクセスでき、コミュニティを築き、料理と食事を楽しみ、結果食品ロスを減らすことができるように フードシステムを相対的に見直すことを目標としています。