京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 第3回国際教育セミナー「「国連環境計画(UNEP)事務局長 特別講演会」を開催しました。

▼総合生存学館学館長 積山薫教授による挨拶

 

総合生存学館 山敷庸亮教授による講師およびUNEPとの協定紹介▲

▼国連環境計画事務局長 インガー・アンダーセン氏による講演

 

質疑応答▲

▲国連環境計画の皆様と

▲講演会後の集合写真

2022年9月30日に、京都大学との学術交流協定を踏まえ、国連事務次長 兼 国連環境計画 事務局長 インガー・アンダーセン氏(Inger Andersen) の特別講演会が、総合生存学館2022年度第3回国際教育セミナーとして京都大学時計台百周年記念ホールにてハイブリッド開催されました。
 
初めに総合生存学館長 積山薫教授より、京都大学、そして大学院総合生存学館の紹介がありました。次に、協定の窓口である山敷庸亮教授(総合生存学館専攻長・国際委員長)より、国連環境計画と京都大学との20年にわたる実質的な協力の歴史について話があり、また、アンダーセン氏の紹介がありました。
 
アンダーセン氏の講演では、惑星の三重危機(Triple Planetary Crisis)、すなわち、「気候変動」「生物多様性危機」「汚染物質・廃棄物問題」についての三重の危機的構造について焦点を当てました。その中で、それぞれの気候変動・生物多様性危機については、条約締結国会議(COP)での成果や現在議論すべきテーマを主に紹介があり、我々が集中すべき課題の具体的例示がありましたが、対して現在統一した国際条約を有しない汚染物質や廃棄物については、例えばUNEPが中心となって締結された水銀に関する水俣条約や、2022年2月の国連環境アセンブリ(UNEA)での合意形成プロセスについて紹介があり、我々の努力で、将来につづく地球環境を維持することができるとの確信に満ちた発表がありました。
 
その後、多くの参加者からの質疑を終え、講演は終了しました。
国連環境計画と京都大学は2013年10月より相互協定が締結され、環境教育における協力、水資源管理に関する協力や、相互人材派遣についての協力などが提案されています。

京都大学大学院 総合生存学館

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