京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 池田裕一教授らがSpringer社から書籍『Big Data Analysis of Global Community Formation and Isolation』を上梓しました。

経済のグローバル化は世界に光と影をもたらしました。池田裕一教授が主催する京都大学ネットワーク社会研究会では,モノ・カネ・ヒトの流れによるグローバルな相互依存関係のビッグデータを,ネットワーク科学の最新の手法を用いて分析し,グローバル経済についてさまざまな事実を得るとともに,コミュニティの孤立に関する課題を明らかにしてきました。
 
これらの研究成果をもとに,池田裕一(京都大学), 家富洋(新潟大学),水野貴之(国立情報研究所)の編著により,2021年6月末に,書籍”Big Data Analysis of Global Community Formation and Isolation -Subtitle: Sustainability and Flow of Commodities, Money, and People-”
https://link.springer.com/book/10.1007%2F978-981-15-4944-1)を,Springer社から上梓しました。本書では,モノの流れについては,サプライチェーンネットワーク,産業における隔離,資源の流れとストックなどの研究成果を説明しました。また,カネの流れについては,所有権ネットワーク,付加価値ネットワーク,利益移転など,ヒトの流れについては,民族のつながり,移民の同化,難民の医療などの研究成果を説明しました。このようなグローバル化と孤立に関する新たな発見をもとに,機械学習を用いた孤立指標の開発を実施しました。最後に,国際機関におけるエビデンスに基づいた政策立案のための提言を検討しました。
 
このうち,第4章は佐藤大介さん(修士)と池田教授の共著,第8章は佐田宗太郎さん(在学生)と池田教授の共著,第9章は中本天望さん(博士)と池田教授の共著,第11章はレイチェル河崎さん(在学生)と池田教授の共著,第12章は栗木駿さん(修士)と池田教授の共著,第13章は大木有さん(在学生)と池田教授の共著,第14章は中本天望さん(博士),野村亜矢香さん(博士)と池田教授の共著のように,多くの学生や修了生も分担執筆者として活躍しています。

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