京都大学大学院総合生存学館(思修館)

EN

menu

ニュース 本学館院生の塩山皐月さんが、フィールドワーク先のインドから無事帰国しました。

総合生存学館 大学院3年生 塩山皐月さんは、2019年1月から2019年6月までインドのBHUに留学し、その後、2019年11月までGCNIでインターンとして活躍しました。塩山さんのフィールドワークをご紹介します。

プロフィール
名前   :塩山皐月
専門   :総合生存学 / 比較教育学
機関   :Banaras Hindu University(BHU) Faculty of Education/ Global Compact Network India (GCNI)
活動国  :インド
活動期間 :2019年1月~2019年11月
 
インドでのフィールドワークはいかがでしたか?活動内容を中心に詳しく教えてください。
私は、インドのジェンダー教育を専門に研究していることから、BHUに留学し、ジェンダースタディーズの理論を学びました。毎日の講義、研究発表、学生寮での生活を通してインドの教育について深く理解をしました。一方で、GCNIではインターンとして働き、国連が策定した持続可能な開発目標を企業などに達成させるための仕掛けづくりを行いました。主に、女性のエンパワーメントや質の高い教育に関するワークショップの企画と運営にスタートアップから携わることができました。専門フィールドに1年近く滞在する間に、理論として身に付けたことを実践する機会に恵まれ、資料などの言葉と経験を結びつける非常に貴重な活動だったと思います。
 
印象に残っている出来事は何ですか?
GCNIのインターンシップ中に開催したワークショップでは、当日スケジュールの変更、スピーカーの遅刻や当日キャンセルなどが度々起こりました。私は、動揺を隠しきれていなかったのですが、同僚は落ち着いてリスケジュールと気持ちの切り替えを行っていたことが印象的でした。このように日本とは違い、インドでは事前に計画を立て準備をしても、次の日大きく変更することが度々ありました。帰国時には、この国ではいつ何時、何かが起きてもおかしくないと常に考え、変化に対応できるようになりました。
 
最後に、後輩や大学院進学を考えている方へのメッセージをお願いします。
家族や友人と離れ、コネクションも情報も乏しい中スタートした私のフィールドワークは、「自分は何がしたいのか、何が必要なのか」を自問自答する日々でした。己の意思を明確にし、自分で情報を得、自らの足で行動に移す。当たり前のことですが、これが困難や迷いを乗り越える方法なのだろうと思います。


BHUに在学中は様々な分野の研究会で
研究発表の機会をいただいた。
 

GCNIのワークショップを
一から作り上げたチーム。
 

バラナシの朝のガンジス川。
人々の生活の様子や会話の端々から、
研究のヒントが見えてくる。

京都大学大学院 総合生存学館

〒606-8306
京都市左京区吉田中阿達町1 東一条館1階
TEL 075-762-2001 / FAX 075-762-2277
MAIL info.shishukan@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp