Kamranzad Bahareh 総合生存学館(思修館)/白眉センター特定助教らの研究グループは、日本の気象研究所が開発した大気大循環モデルMRI-AGCM3.2Sによって、空間20 km、時間1時間という超高分解能で得られる将来の全球の気候変動予測から、インド洋における風と波に着目し、将来の25年間(2075年〜2099年)の予測を行なっています。産業革命前と比べて2100年までに全球の放射強制力が+8.5ワット/平方メートルになるというRCP (Representative Concentration Pathway) 8.5 というシナリオを用いました。その結果、風速・有義波高・平均スペクトル波周期の空間分布、風向の変化パターンについては劇的な変化は見られないことが示されました。南インド洋の将来の西風は、南にシフトすること、赤道より北側では、将来の風速が減少するとともに将来の平均スペクトル波周期は変化が見られる、より強い風と波を経験するものの北インド洋よりは南インド洋の方がより安定的である、などの知見も得ています。
 
Springer Link
https://link.springer.com/article/10.1007/s00382-019-04861-7
査読有り
 
Kamranzad B, Mori N, (2019) Future wind and wave climate projections in the Indian Ocean based on a super-high-resolution MRI-AGCM3.2S model projection. Climate Dynamics. Volume 53, Issue 3–4, pp 2391–2410.