李善姫(H29年度修了生)
世界知的所有権機関(WIPO)コンサルタント

2013年4月に京都大学総合生存学館(思修館)入学し、それから実りある5年間を過ごすことができたと感じています。人類の健康に貢献したいという漠然とした夢をもって思修館プログラムに参加しましたが、日々の研究を通じてそれを具体的な目標に変える過程で、毎日少しずつ成長していく自分に気づきました。

基礎研究に専念していた最初の三年間は、実用化に直結する方法が見えず、その後の進路や人生について悩むことも多かったと思います。四年次に世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization, WIPO)で海外武者修行を行うことになり、一年間のインターンシップを通じてグローバルヘルスニーズから出発した問題解決の仕組みを学ぶことができました。その経験からグローバルヘルスニーズに応えられる基礎研究の設計および効率化について考えることになり、まだ狭い分野ではありますが自分の研究をベースに基礎研究の実用化に貢献することができました。

海外武者修行が縁でその後も世界知的所有権機関でコンサルタントとして働くことになりました。世界知的所有権機関の本部があるジュネーブはレマン湖畔に広がる優雅な町です。世界知的所有権機関以外にも世界保健機関や世界貿易機関など国際機関が多数ありますので、様々な国際機関が開催するセミナー・シンポジウムに自由に参加し、異なる分野の専門家と議論することができます。

国際機関はパートナーシップを重視するためコーディネーターあるいはファシリテーターの役割が非常に重要です。将来も引き続き基礎研究のあり方について考えながら、コーディネーターとして世界中の知的財産を利用してグロバールヘルス問題に取り組んでいきたいと思います。

2018年08月20日

▲レマン湖の夕日
 

▲Staff party @ WIPO Headquarters
 

▲WIPO headquarters
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