京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 修了生のキーリーアレクサンダー竜太さんが4月より世界銀行東京防災ハブ等にて勤務を開始しました。

今春、総合生存学館から初めて博士5名が誕生しました。
そこで数名の修了生に進路や在学中のエピソードなどインタビューしてみました!
今回は、第二弾です!

プロフィール
名前:キーリー アレクサンダー 竜太
専門:総合生存学/環境経済学、国際経済学
進路:・世界銀行東京防災ハブ(コンサルタント)
   ・九州大学大学院工学研究院 環境社会部門・都市環境システム工学(非常勤研究員)
   ・糸島小水力発電㈱(代表取締役)
 
なぜこの進路を選びましたか?
海外武者修行やPRBを通じて、研究と実践の乖離を感じると同時に、自ら研究と実践どちらにも携わることの相乗効果を感じました。そのため、かねてからの思いであった再生可能エネルギー事業の実践、世界銀行でのコンサルタントとしての勤務に加えて、九州大学で非常勤研究員として研究にも携わらせてもらうことで、研究と実践どちらも行うことの相乗効果を十分に創出できる環境で働けることを重視しました。
 
在学中の思い出深いエピソードを教えてください。
5年間の長いカリキュラムの中で、自らの考え方に影響を与えるような思い出は、両手で数え切れない程たくさんありました。その中でも、やはり研修施設での同期や先輩・後輩とのかかわり合いが一番の思い出です。研究が大変な時、悩んでいる時など誰かに相談できる環境があることは素晴らしいものでした。特に思い出深いのは、同期の横山くんがよくふらっと部屋に入ってきて、くだらない話からお互いの研究の話までしていた日々です。勝手に冷蔵庫を開けて飲み物を持っていかれた回数も両手では数え切れません。
 
将来の展望を教えてください。
自分の信念に反しない形で仕事をし、幸せに生活する。私にとっては、仕事でやっていることが自分の信念に反していないことが最も大切です。私は、海山に囲まれた自然の中で育ち、サーフィンなどを通じて自然から大きな恩恵を受けてきました。これからは、仕事を通じて少しでも自然に恩返しができるよう、そして研究と実践の両立を通じて、私にしかできない形で仕事を行い、社会に貢献しながら毎日の生活を楽しみたいと思っています。
 
後輩や大学院進学を考えている方へのメッセージをお願いします。
5年間のカリキュラムの中で、特に新設されたばかりの総合生存学館第一期生として、求められることの水準がとても高く、毎日が挑戦の繰り返しでした。その中で自らを支えてくれたのは、やはり強く持っていた信念の部分でした。大学院の中だけでなく、これからの生活の中でもこの信念の部分は非常に大切になると思っています。信念がはっきりと見つかっている人は、それを自らの芯として太く通して、はっきりと見つかっていない人は、まずは自分が何を求めていてどこに向かいたいかをしっかり考えることが大切だと感じています。それを助ける環境が総合生存学館にはあると感じます。
 
 
 

▲福岡県糸島市長の月形祐二氏とかたい握手を交わすキーリーさん。糸島小水力発電㈱の代表取締役として訪問。
 

▲福岡県のダム従属型小水力発電所。右端の青いジャンバーがキーリーさん。
 

▲世界銀行の外観。
 

▲世界銀行の建物内のシンボル。

京都大学大学院 総合生存学館

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