写真左……優秀賞に選ばれた土田亮さんのポスター。
            写真中央…地熱発電所施設を遠望し、地熱利用の難しさについてコメントを聞きました。
            写真右……伽藍岳塚原鉱山跡にて強酸性温泉を採水調査し、湧水との成分比較をおこないました。

 

大分県別府市で京大理学研究科附属地球熱学研究施設の共催を得て、2017年6月19、20日の2日間にわたり環境災害研究会が合生存学実地総合研修を行いました。
 
1日目のシンポジウムでは思修館と地球熱学研究施設の先生方の講演と、また参加者の皆様との積極的な質疑応答、パネルディスカッション等で、火山を中心とする自然災害と予測、資源利用等について、多岐にわたる視点から見識を深めることができました。
 
また、ポスターセッションでは学生が、2分間での口頭紹介も行いました。1人1人の発表に対して議論が白熱し、時間が足りないほどでした。教員や参加いただいた他大学の学生もポスターを見てまわり、研究内容の議論を深めることができ、非常に良い機会となりました。最後にはそれぞれのポスターと発表について評価を行い、優秀賞を決定しました。今回優秀賞に選ばれたのは、専門の異なる方にも伝わりやすいポスターデザインや論理的な説明、総合生存学としての着眼点が評価された土田亮さんのポスター「自然災害常襲地における風土建築の維持継承に関する実証的研究」でした。
 
2日目には、地球上で最大規模の火山・地熱温泉活動域、別府で巡検を行いました。1日目の内容を、実際に現場で見て確認しようという実践的取り組みです。当日は風も強く想像よりもハードな巡検となりましたが、①伽藍岳湧水(水汲み場での現地水質測定と採水の基本の実習、水温、電気伝導度、pHの測定)、②鬼箕山 スコリア丘と玄武岩路頭(玄武岩スコリア丘:スコリア丘と溶岩流の地形、玄武岩岩石を構成する鉱物や組織の観察、③断層路頭と角閃石安山岩(小規模正断層の露頭を観察)、④伽藍岳塚原鉱山跡(別府温泉の熱源域に近い噴気地帯での強酸性の温泉とそれによる岩石変質の観察)、⑤地熱発電所(地熱発電の問題点:地熱発電で起こる大きなエネルギー・ロス)等の見学で貴重な体験となりました。次回は皆様の参加を期待しています。
 
参加者:理学研究科(大沢先生、竹村先生、柴田先生)、総合生存学館(山敷先生、泉先生、夫津木、黒木、関、長島、山城、土田)