最近の活動

2017.9.4

台湾中央研究院欧美研究所主催のワークショップ「台湾哲学與日本哲学工作坊――洪耀勲哲学的探索」(台北市青田茶館)で「洪耀勲と日本の哲学」というテーマで基調講演を行いました。


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2017.8.22

岩波新書の一冊として『日本文化をよむ――5つのキーワード』を出版しました。 異なる文化のあいだで、腰を据えた〈対話〉が求められる今日、その〈対話〉の基盤となる、日本文化の〈自画像〉を描くことを試みたものです。具体的には、西行の「心」、親鸞の「悪」、鴨長明と吉田兼好の「無常」、世阿弥の「花」、芭蕉の「風雅」、という5つのキーワードを選び出し、それを軸にして、日本文化の根底にある〈ものの見方〉や〈美意識〉を素描しようとしました。


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2017.6.21

中国広州の中山大学で招待講演「「思想間の対話」とは何か、それはなぜ必要か――ヨーロッパ哲学と日本哲学」(何謂思想間的対話、其何以是必要的?――欧洲哲学与日本哲学)を行いました。


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2016.12.10

日本学術会議・哲学委員会シンポジウム「知の受容と創造――思想間の葛藤と対話をめぐって」において、「「思想間の対話」とは何か、それはなぜ必要か」というテーマで提題を行いました。


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2016.11

2015年3月にフランス・ストラスブール大学とアルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)の主催で開催されたシンポジウム「「間(ま)と間(あいだ)」――日本の文化・思想の可能性」の成果が、フランスのEditions Philippe Ricquier から出版されました(Sakae Murakami-Giroux, Virginie Fermaud教授との共編です)。 Ma et Aïda, Des possibilités de la pensée et de la culture japonaises. Textes rénuis et présentés par Sakae Murakami-Giroux, Fujita Masakatsu et Virginie Fermaud.


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2016.11.5

台湾大学日本研究センター主催国際シンポジウム「近代日本哲学と東アジア」において「日本近代哲学と東アジア」という題で基調講演を行いました。


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2016.9.6

科学研究費による共同研究「翻訳の視点から探る日本哲学」の一環としてドイツ・ライプツィヒ大学開催された日本思想研究ワークショップ「翻訳と日本哲学」において「言葉と沈黙」という題で研究発表を行いました。


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2016.7.12

講談社選書メチエの一冊として『九鬼周造——理知と情熱のはざまに立つ〈ことば〉の哲学』を出版しました。京都学派を代表する哲学者の一人である九鬼周造(1888-1941)の生涯をたどりながら、その全著作を読み解いたものです。東洋と西洋の邂逅を体現したその思索は「いき(粋)」や「偶然性」、「時間」、「美」、「詩(押韻)」など多岐にわたって展開されましたが、それを貫いていたものが何であったのかを、〈ことば〉を手がかりにして考察しました。


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2016.6.2

2007年に岩波新書の一冊として出版された『西田幾多郎——生きることと哲学』が林永強氏によって中国語(繁体字)に翻訳され、台湾の聯経出版から『西田幾多郎——生與哲學』というタイトルで出版されました。


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2016.5.8

京都大学 Executive Leadership Programの講義の一環として「哲学(人文学)を学ぶ意義——京都学派の哲学を手がかりに」という講義を行いました(於堀場製作所研修センター・ファンハウス)。


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2015.9.21-25

北京にある中国人民大学において、「学科国際前沿教師培訓項目」系列講座として連続講演を行いました。「グローバル化の時代における人文知、あるいは哲学の意義をめぐって——現代における「哲学」の問題」、「「京都学派」とは何か?——その成立の歴史、特徴及び日本近代哲学における意義」、「形なきものの形——日本の哲学と表現の問題」、「日本文化・思想の特質——間(ま)と間(あいだ)」というテーマでの4回にわたる講演でした。


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2015.8.2

信濃教育会と石川県西田幾多郎記念哲学館の共催による「哲学の道」講演会において「『西田幾多郎——生きることと哲学』を読む——純粋経験を中心に」という講演を行いました(安曇野市の信濃教育会生涯学習センターにおいて)。


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2015.7.20

西田幾多郎記念哲学館・上智大学・岩波書店の共催で開催された西田幾多郎没後70年記念シンポジウム「西田幾多郎を語る」において、「西田幾多郎没後70年をふり返る」というテーマで発表を行いました(於上智大学)。


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2015.7.10

『総合生存学――グローバル・リーダーのために』(川井・藤田・池田編)を京都大学学術出版会から出版しました。  今日われわれが直面する問題は、ますます複合的になり、さまざまな要因が複雑に絡みあうものになっています。その最たる例が、東日本大震災によって引きおこされた問題です。そこには原発に関わる技術的課題はもとより、リスクマネジメント、エネルギー政策、住民参加による合意形成のあり方、将来世代への責任など、さまざまな問題が関わっています。そのような複合的な問題に対しては、単一の専門知識で対処することはできません。個人の生命や自由をめぐる思想、市民社会や国家のあり方、国際関係なども視野に入れながら、人文学や物理学・化学といった基礎科学の素養の上に、情報学や環境学、生命科学などの深くかつ広い学識が必要となってきます。しかも知識だけでは十分ではありません。現場でリーダーシップを発揮する実践力が求められます。総合生存学は、実際に学生を現場に送りながら、文字どおり学問の垣根を越えた教育により、そのような力を身につけた人材を育成しようという知の挑戦であると言えます。本書はそのような総合生存学の具体的な中身を示すとともに、その中へと誘う導きの書です。


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2015.6.20

Kyoto University Executive Leadership Program の一環として、「京都学派の哲学」というテーマで講義をおこないました(於京都大学橘会館)。このプログラムのコンセプトは以下の三つに集約されます。一つは時代や場所を越えて存在してきた物事の「本質」の追求であり、第二は「八思」、つまり広い教養の獲得であり、第三には「京の地」、つまり日本の文化を作りあげてきた京都において、その伝統に目を向け、そこから新たなものを創造していくことです。以上の三つの点を結び合わせることによって新たな価値を生みだそうというのがそのねらいです。


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2015.6.11

第3回総合生存学館ミニシンポジウム「生命と倫理――自己決定権とインフォームド・コンセント」(京都大学総合生存学館会議室) において「生命倫理の諸問題――パターナリズムと自己決定権」というテーマで提題を行いました。


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2015.6.4

京都大学大学院総合生存学館・名誉教授就任記念講演会(総合生存学館・思修館ホール)において、「地上一寸――生きることと詩作すること」というテーマで講演を行いました。

「生きる」とはどういうことか、どういう意味をもっているのかという問いは、総合生存学にとっても重要な問いです。そのことをヨゼフ・ピーパーの「ムーセ」(Muse)という言葉や、シモーヌ・ヴェイユの「民衆が必要としているのは、みずからの日々の生活の実体そのものが詩であることだ」という言葉、あるいは上田三四二の「死はそこに抗ひがたく立つゆゑに 生きてゐる一日一日はいづみ」という歌などを手がかりに考えてみました。詩を作ったり、歌を詠んだりすることは、ただ単に時間をつぶすための営みではありません。人間として生きるためには、生活のために働くだけでなく、上を見上げ、「人間として呼吸する」ことが必要です。詩を作ることは、それを可能にする典型的な営みであると言えるのではないでしょうか。


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2015.4.20

『清沢満之の歩んだ道――その学問と信仰』(法蔵館)を出版しました。

 清沢満之が活躍した時代は、近代化の裏側で宗教が人間の生の基盤としての力を失いつつある時代でした。そのなかで仏教を依拠しながら時代の向かうべき方向を指し示そうとした清沢の思想の全容を、その生い立ちや時代背景、西洋哲学の影響、大西祝や西田幾多郎との関わりなど、広い視座から検証しました。


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2015.3.28

放送大学兵庫学習センター公開講演会において、「西田幾多郎の哲学と芸術」という題で講演を行いました。


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2015.3.21

石川県かほく市にある西田幾多郎記念哲学館のリニューアルオープン記念講演会において、「西田幾多郎の芸術論――その書をめぐって」という題で講演を行いました。


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2015.3.12

Centre Européen d'Études Japonaises d'Alsace (CEEJA) et l'Université de Strasbourg (UdS)で開催された Colloque International MA et AIDA, Des possibilités de la pensée et de la culture japonaises に参加し、「間(ま)と間(あわい)と間(あいだ)」(Voies pour la culture et la pensée japonaises, Le «ma», l' «awai» et l' «aida»)という題で発表しました。

 日本の文化のなかで「間(ま)」の大切さが強調されてきましたが、「間」とは、時間的・空間的なへだたりのことです。あるものとあるものとのあいだに開かれる「情緒的空間・時間」のことです。言葉や音楽、動作、ふるまいに深い味わいを与えるものとして、この空間・時間が、日本文化の伝統のなかで重視されてきました。その特徴は、物と物とを切断すると同時に、両者を結びつける点にあります。この物と物とが分かれつつ、結びつくところ、つまり事物と事物との境目は、「間(あわい)」と呼ばれます。そのへだたりが強調されるときには、「間(あいだ)」と呼ばれます。そこに作りだされる関係を日本の哲学は「非連続の連続」として、あるいは「間柄の倫理」として問題にしてきました。「間」の概念の豊穣さがこの講演の主題です。


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2015.2.25

『思想間の対話――――東アジアにおける哲学の受容と展開』(藤田編、法政大学出版局)を出版しました。

日本、中国、韓国はそれぞれの伝統に依拠しつつ西洋哲学を受容することで近代哲学を形成してきました。哲学や思想における特徴や制限は、他の思想を鏡として、そこに映し出すことで明らかになります。なぜその違いが生まれたのか、互いの違いをどう克服するのか。受容から対話へと続く道をたどりながら、東アジアにおける哲学的創造の新たな意義と可能性を切り拓くことを本書において試みました。


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2015.1.12

台湾中央研究院文哲研究所主催の国際シンポジウム「東亜与西方交流中的跨文化現象」において「形なきものの形――日本の哲学と表現の問題」という題で発表しました。


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