近年複雑化した社会問題の解決には、個々の専門性を伸ばし、経験と統合することが、産官学いずれの立場でも必要とされます。今回、俯瞰的な視野と専門性を持つ学生と、社会実践の場を牽引する組織の人々がタッグを組み、新感覚のブレストバトルによって新たな解決策を、学生の街・京都で戦わせます。
(プログラムの構成は一部変更となる可能性があります。予めご了承下さい。)
申込時の事前アンケートにより、午後のワークショップにおいて参加希望のテーマと、具体的な内容の希望をお聞きします。ご協力宜しくお願いします。
「すべての女性が輝く社会」、「女性の活躍」など、女性に期待するキーワードが世の中には溢れている。一人ひとりがもつ魅力を最大限に発揮できる社会のため、私たちに必要なものは何なのか?
25年近く欧州で民間企業、国際機関で仕事をしてきて感じることは、日本の存在がJapan Bashing, Japan Passing, そしてJapan Nothingというように、経済的な地位を反映して下がってきたことです。こういう情勢の時こそ、日本が世界に発信して日本の存在をアピールしていくことが必要と考えています。また複雑化する国際社会の中で日本の為に議論できる人材養成に関わりたいと思い2012年に京都大学に着任致しました。2014年4月より京都大学大学院総合生存学館(思修館)に移籍いたしました。専門的知識に加え、総合的な文理融合能力および俯瞰力を身に着け、複雑な人類の生存に関する社会問題の解決方法を研究し、実践する学生を育成する博士課程一貫の大学院です。大学院の4年目は国際機関や海外の研究所での1年間の研究生活が必修です。海外経験、語学力、コミュニケーション能力を身に着けたグローバル・リーダー育成を目指しています。日本の公立高校を卒業して、グルー基金奨学生としてハーバード大学に入学致しましたが、当初は英語で非常に苦労をしました。フランスの大学院のINSEAD(インシアード)でもヨーロッパの学生と深夜まで議論を続け、考え方の違いに驚きましたが、多様性に慣れるという貴重な経験をしたと思います。ハーバード大学で『リベラルアーツ教育』を受け、批判的思考力、チャレンジ精神、常に学ぶ姿勢を教えられました。全寮制の環境で、アメリカ人学生と寝食共にして異文化を理解し、多様性に対する適用力を身につけたことが、その後フランスでMBAを取得し、フランス、イギリス、ポーランド、スイスという異なる文化、言語圏で仕事をすることができた原動力と考えています。こうした経験から、大学時代に英語の能力はもちろんのこと、議論、交渉などのコミュニケーション能力と深い専門知識と広い教養を身につけることが、これからの将来の日本のリーダー育成の為には不可欠と考えていて、思修館でグローバルコミュニケーションの授業を担当しています。
「知能」の定義の困難さも十分に顧みられず、話題急上昇中の「人工知能」。ディープラーニングの技術やIoTの概念は、今後の社会やヒトをどのように変化させていくのか?そして変わらないものは何なのか?
2008年京都大学大学院理学研究科博士後期課程を単位取得退学後、エネルギー・環境・交通・先端技術分野の調査研究を行う民間シンクタンクに入社。ウプサラ大学物理・天文学部、中国石油大学に短期留学。2015年よりフリーに転身し、日本データサイエンス研究所主席研究員、実践女子大学非常勤講師、Nanobell株式会社執行役員なども務めている。 専門は、エネルギー安全保障、自動車産業、材料科学、意思決定理論、動物行動学、脳科学、人工知能研究など幅広い分野で活動中。
世界で最初に「超高齢社会」を迎えた日本。これまで国づくりを支えてきた産業界は転換期に直面している。この課題をチャンスとして受け止め、シルバー・イノベーションを起こすような取り組みとは?
主催 :京都大学大学院 総合生存学館(思修館)
企画 :「産学連携バトル!」 in Kyoto 実行委員会
(京都大学大学院 思修館プログラム、デザイン学大学院連携プログラムの学生)
連絡先:g-students [at] gsais.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
共催 :一般社団法人 産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE)