京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 本学館院生の今村達哉さんが、外務省専門調査員として滞在したナイジェリアから無事帰国しました。

総合生存学館 大学院5年生 今村達哉さんは、2年間休学して、2017年10月から2019年10月までを外務省専門調査員として在ナイジェリア日本国大使館で活躍しました。今村さんの2年間の活躍をご紹介します。

プロフィール
名前   :今村達哉
専門   :総合生存学/行政学
機関   :在ナイジェリア日本国大使館
派遣国  :ナイジェリア
派遣期間 :2017年10月~2019年10月
 
この2年間はいかがでしたか?業務内容を中心に詳しく教えてください。
私は、2017年10月から休学し、在ナイジェリア日本国大使館で、国際機関への補正予算と草の根無償を主に担当し、草の根無償では、案件の形成・評価・調査業務を行い、コミュニティの人々が裨益することに加え、日本企業との連携を促進する他、ナイジェリア政府との関係強化を図ることを念頭に業務を実施しました。時に、開発協力の一環として、無償資金協力に係るナイジェリア政府との交換文書や技術協力に係る業務を担当する機会にも恵まれました。
館内業務としては、大使館を訪問するナイジェリア政府関係者や国際機関の代表、日本企業等を大使館や大使公邸に迎える各種調整業務の他、ソーシャルメディアを通じた日本政府の活動をナイジェリア関係者に広報しました。
 
印象に残っている出来事は何ですか?
日本が予算を拠出している国際機関のプロジェクトを視察するために、ナイジェリア北東部を訪問したことです。起業家教育を支援しているプロジェクトを通じて、高校生が色々な商業活動に繋がる学習をしている様子を実際に見ることができたことは勉強になりました。
普段の業務では、国際機関から提出されるプロジェクト・ドキュメントを精査・評価する他、実施中のプロジェクトをフォローする等、書類を捌くことが中心で支援が役立っている様子を感じることが難しいので、プロジェクトサイトを視察する機会に恵まれたことは幸いでした。
 
最後に、後輩や大学院進学を考えている方へのメッセージをお願いします。
大使館での業務は、他の仕事同様苦労することも多くある一方、様々な背景を持つ経験豊富な上司や同僚がいて、勉強になることも多い環境でした。日本の外交の一端を担い、途上国に対する草の根レベルのプロジェクトを形成することができ、国際機関と仕事をすることも多いので、今後、開発協力分野での仕事を志望する方は、仕事の選択肢の一つに検討いただければ嬉しいです。


大使室を訪問した
笹川アフリカ財団との記念写真
 

草の根・人間の安全保障無償資金協力を
実施したNGOに対するナイジェリアで
初めての表彰状
 

UNODC本部からの邦人出張者と
ナイジェリア代表との記念写真
 

ナイジェリア北東部への
出張の際の集合写真
 

日本が支援するUNDPへのプロジェクトで
日本を訪問したナイジェリア北東部高官
との記念写真

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