京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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遊聞会便り(第13号)

「思修館洗心会」発進!

総合生存学館(思修館)教授
櫻井繁樹

 この度、遊聞会の精力的な活動に呼応するがごとく、裏千家茶道同好会「思修館洗心会」が、学館の有志によって2019年4月11日に発足いたしました。
 会長は土田亮君、副会長は渡辺彩加さんで、会員は、鶴羽愛里さん、関大吉君、長島瑠子さん、石田菖さん、栗木駿君、佐田宗太郎君、向井達郎君です(2019.4.11現在)。顧問先生は、八思授業等で大変にお世話になり、みなさんもよくご存知の関根宗中先生、大(おお)先生は関根宗孜先生(宗中先生の奥様)、若先生は関根宗寿先生(宗中先生のお嬢様)という豪華な布陣です。櫻井は監督で、副監督は高島宏明先生です。また、応援団として、宝泉院の藤井宏全ご住職、富宏染工株式会社の藤井友子取締役が名を連ねておられます。
 
 まあ、産声を上げたばかりですが、一大学院がこのような本格的な茶道同好会を有しているということは、大変に素晴らしいことではないかと思います。世界広しといえども、総合生存学館(思修館)のみではないでしょうか。世界のオンリーワンが、また一つ学館に付加されたということでしょうか。
 もとより、総合生存学館(思修館)は、合宿型研修施設を専有した5年一貫の文理融合の大学院として、世界のオンリーワンでありましたので。
 
 さて、このように考えてみますと、総合生存学館(思修館)は、皆さんが思っているよりも遥かにすごい教育研究機関になっていく潜在能力を秘めているものであるような気がしてならないのですが、このように感じるのは私だけのことでしょうか。いえいえ、これは、卒業などして総合生存学館(思修館)の外に出て(外から見て)みないとなかなか実感し得ないものであり、まさに、遊聞会の皆様方がじわじわと実感してきているものではないでしょうか。
 というか、OB・OG諸君には、こういう心意気を持って、遊聞会をしょってたって行っていただきたいと心より祈念しています今日この頃です。
 
<ご参考までに、「洗心会」心得は以下のとおりです。>
一、洗心会誓願
洗心会メンバーは、「しゃ坐喫茶」を旨とし、道訓、道歌を志として、日々茶道に精進することを誓う。
 
一、洗心会道訓
「禅茶一如」、「茶愛不二」
(私訳)
茶道と禅は表裏一体をなすものであり、また、もとより、慈愛(いつくしみ)のない茶道はなし。
 
一、洗心会道歌
代松や
幽のごと 風つどい
(むろ)を出ずれば 我もまた風  翠朋
(私訳)
茶室から千代の松を見ていると、何処からともなく、その松と戯れる如く、その松を愛でるがごとく、悠々と風がやわらかく吹き集っている。
ふと気がつけば、茶事を終え、茶室から出でて、その松に見入っている自分もまた、この風たちと同じ、千代松の集い人であることよ。
…大変に僭越なことながら、大宗匠千玄室先生を心より尊敬申し上げて。…
(ちなみに、この歌は茶室の中にも松風が吹いている(程よい湯が沸いている)ことをかけている。)

(2019.4.11、橘会館における「思修館洗心会」第1回目お稽古にて、前列、向かって左から、関根宗寿先生、関根宗孜先生、関根宗中先生)
 

(向かって左から、宗孜先生、見学者のGnonna君、Apurwaさん及び藤井さんと、土田君)
 

(向かって左から、長島さん、渡辺さん、宗寿先生)
以上
2019年04月14日
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