京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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ニュース 現在海外武者修行中の学生からお便りが届きました。<その4>

海外武者修行として、4年次に8ヶ月程度国際機関等へのインターンシップを実施しています。
世界視点での自らの位置取りと意識の改革に加えて、国際的リーダーとしての意識と責任感及び突破力を一体的に育成することを目的としています。

プロフィール
名前   :高橋朝晴
専攻   :総合生存学 / 比較教育学
機関   :ユネスコ・アフリカ地域能力開発国際研究所(UNESCO-IICBA)
派遣国  :エチオピア
派遣期間 :2017年4月10日~8月31日
現在の業務:インターン
 
今年度始めから、UNESCO-IICBA (ユネスコ・アフリカ地域能力開発国際研究所)で活動しています。アフリカの教員養成と教員政策を強化することを使命として掲げている機関で、1999年にエチオピアの首都アディスアベバにて設立されました。平等な教育機会及び教育の質を保証する上で、教師が最も大きな鍵を握ると考えており、技術支援(国の状況に合わせたプログラムの提供)、研修(アフリカ地域経済共同体における標準化されたトレーニングの提供)、調査研究(知識の創造、方法論及び技術的支援を提供するための研究)の大きく3つの方法を通して支援を行っています。
 
業務に関しては、この4ヶ月間様々なことに関わらせていただきました。アフリカの教師に関する事柄の研究に加え、現地の青年海外協力隊の方々と協同しての教師ガイドの開発や、東南アジア教育大臣機構のオンライントレーニングにおける講義の提供(https://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/blog/2017/07/07/20170614-2)などを行いました。また、IICBAが発行するモノグラフシリーズの執筆にも関わる予定です。
研究に加え、ステークホルダーにむけたニュースレターの作成や機関内での情報共有を促すためのシステムの開発・促進なども併せて行いました。
 
IICBAは10以上の国籍からなる総勢27名のスタッフから構成されており、風通しもよく、問題意識を持ってそれに取り組みたいという意思表示をし、行動を起こせば、サポートしてくれる環境が整っています。
国連における働き方や、物事の進め方及び同僚の巻き込み方など、日々学び反省することは大変多いですが、その分楽しいです。
 
10月からはパリのユネスコ本部においてインターンを行う予定ですが、IICBAの業務を通じて学んだことを活かし、常に謙虚な姿勢で多くの事を吸収したいと思います。
 
2017年8月9日
高橋朝晴


▲教師ガイドを作成するにあたり
先生にインタビュー
 

▲青年海外協力隊の方々と
教師ガイドに関するミーティング
 

▲コーヒータイム
 (国際機関というと少し堅いイメージがあるかもしれませんが、1日に数回好きな時間にコーヒーを飲みながら世間話をするといった、のんびりした側面もあります。)
 

▲エチオピアの主食であるインジェラ
(手前のクレープのようなもの)

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