京都大学大学院総合生存学館(思修館)

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レポート 2016年度海外武者修行(5)

海外武者修行として、4年次に8ヶ月程度国際機関等へのインターンシップを実施しています。
世界視点での自らの位置取りと意識の改革に加えて、国際的リーダーとしての意識と責任感及び突破力を一体的に育成することを目的としています。
2016年度の海外武者修行から帰国した、学生を一人ずつご紹介します。

プロフィール
名 前 :横山 泰三
学 年 :4年次
専 攻 :総合生存学/哲学
機 関 :United Nations Development Programme (UNDP) Cambodia, Policy-Advocacy Unit
派遣国 :カンボジア、プノンペン
派遣期間:6か月(2016年6月1日~2016年11月30日)
機 関 :Paanyasastra University of Cambodia (PUC), Japanese Business Training Centre
派遣国 :カンボジア、プノンペン
派遣期間:2か月(2016年12月1日~2017年1月31日)
 
海外武者修行はいかがでしたか?業務内容を詳しく教えてください。
UNDPカンボジアでは政策分析、特に環境政策・ガバナンス改革のために必要となる調査を行い、関連法案の草案作成を行ったりその意見交換を行うワークショップの開催をお手伝いしました。これまでに発生している様々な問題点を如何に政策や法案で改善していくかを考え調査して、生まれたアイデアを法案に盛り込むように提案したり、その制度改革に応じるために中央・地方行政でどういった人材が必要となるかについてテクニカル・レポートを作成しました。
パーニャサストラ大学では行政、NGO、研究機関といった政策・実践・アカデミックスの三分野が如何に対話し政策過程に共同参加できるか、それを実現する新しい研究機関の在り方について調査・提案しました。
 
印象に残っている出来事は何ですか?
たくさん印象に残る場面がありどれか一つを選ぶのは難しいです。
一番、思い出す事は、たくさんの方々と出会ってたくさん議論をしたことです。いただいていた300枚くらいの名刺が無くなっていたので、それくらい人と出会ったのかと驚いています。出会った方は現地で「エキスパート」と呼ばれている開発分野の先輩方で、今でもその当時に会った人の顔と話題を覚えています。たくさんの方からたくさんの情報や知識、視点や考え方を注ぎ込んでいただいたと思っています。
 
海外武者修行に関してアピールしたいポイントを教えてください。
今日の世界状況や実践の現場で起こっている課題は何であるのか、何が必要となっているのか、また総合生存学の学問研究がそれとどのように結びつきどのような貢献が自分にはできるのかということを考える重要な機会を海外武者修行は与えてくれます。海外武者修行を経験しないと、研究と現実との結びつきが弱まってしまい説得力と実践性が失われます。また実践の現場は、研究に大きなヒントやアイデアを与えてくれます。
 
最後にメッセージをお願いします!
海外武者修行は思修館のプログラムには必要不可欠です。実際、経験してみると2年生くらいの早い段階で行ったほうが良かったな、と思うくらい自分の研究の方向性に大きな影響を与えてくれました。同じように実りある武者修行を後輩も無事に経験してくれることを祈っています。


▲UNDPカンボジアのオフィスの前にて。
 

▲コミュニティ調査研究時の様子。
 

▲コミュニティ調査研究時の様子2。
 

▲UNDPワークショップで
ファシリテーションを担当した様子。
 

▲UNDPワークショップで
ファシリテーションを担当した様子2。
 

▲パーニャサストラ大学の哲学の講義で、
学生に自己紹介をしている様子。

京都大学大学院 総合生存学館

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