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新しい大学院の新しい校舎

総合生存学館(思修館)は2013年4月に文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」の実施大学院として誕生した5年一貫制の新しい博士課程大学院です。そのユニークな特徴のひとつが合宿型研修施設ですが、これまでに第一研修施設「廣志房」と第二研修施設「船哲房」が完成し、学生が共同生活して交流と対話を通して互いに研鑽を重ね、研究・学習に集中できる環境を整備してきました。
このたび教育研究施設として、いろいろな場所に間借りして業務遂行してきた教職員居室や講義室等が整備された総合生存学館のための新しい建物、東一条館が左京区吉田中阿達町に完成し、無事2015年2月末に引っ越しが完了しました。東一条館は地下1階地上3階建てで、3階部分は第三研修施設となっており、地下および1階部分には思修館以外のリーディングプログラム(グローバル生存学大学院連携プログラム、デザイン学大学院連携プログラム、霊長類・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院)にも入居いただき、地下から2階には総合生存学館の教職員居室と講義室・会議室・実習室等が入りました。総合生存学館学生・思修館プログラム履修生には2階に図書コーナーやディスカッションスペースも併設した開放感ある学習室「思修館ラーニング・コモンズ」が設けられました。

東一条館にも随所にこだわりが

建物の外観で目を引くのは南メイン玄関のど真ん中を貫くガラスの棟のようなもの。まさか外が見えるエレベーター!?いえいえ、ここは空に向かって吹き抜けになっている窓で、暑い空気が上に流れていく設計になっており、夏の暑さ対策・省エネ対策に効果的な構造になっています。また建物の屋上にはソーラーパネルがずらりと並び、この大きな建物の電力の一部を発電してくれています。パネルの間から、東側に大文字が見えます。
南側メインの玄関から中に入ると、右側に地下から2階に吹き抜けとなった広いコミュニケーションロビーとコミュニティラウンジがあり、木の専門家である川井学館長にちなんで木にこだわった掲示版つきベンチや大きなテーブルを配置して、思修館の活動情報や文化実習の成果品の展示を行い、情報発信と交流の場となる予定です。玄関にはすでに石の美術品がありますが、これから船哲房・廣志房と同じくArt Meets Peopleさんのご協力で、館内にも複数の美術品を展示することが決まっておりますので、メルマガ等にて紹介していきたいと思っています。
旧左京区役所跡地に建設され、小学校の隣という立地、また三階に居住スペースもあることから、地域の方ともよい友好関係を保つことも大変重要と考えています。大学の敷地からは少々離れていますが、このユニークな大学院として有効な研究教育環境を存分に整備して、いよいよプログラム履修生1期生が海外武者修行へと旅立つ今、本領を発揮する時と教職員学生一同力が入っています。

統合的課題解決の専門軸となる研究成果

年度末引っ越しとなってしまったこともあり、新しい教育研究施設は早速フル稼働です。早速3月3〜5日には2階大講義室で、研究成果発表会および進級審査に係る論文発表会が行われました。
総合生存学館では多様な分野の専門をもつ学生が在籍しており、今回の発表研究課題も、国際通貨制度、教育におけるサイエンスコミュニケーション、再生可能エネルギー、植物葉上での酵母の栄養源、集水域での多環芳香族炭化水素類の分布、などなど、様々なことに関する内容となっておりますが、問題提起・研究目的・手法などを明瞭的確に発表をこなし、質疑応答でも教員との熱いディスカッションを繰り広げるなど、総合生存学を極め将来グローバルリーダーとして活躍すべき人材として、さすがな様子が見られました。異なった専門分野の教員や仲間から違った角度からの視点で意見が得られるため、学生ひとりひとりはこの発表会自体に大変深い意義があります。
厳しいカリキュラムを突破し、いよいよプログラム履修4年目となる1期生が海外武者修行へと旅立ちます。自身の学位論文の内容と結びつけながら、なおかつ将来の就職につながっていくよう緻密に立てられた計画に沿って、まずは2人、修行先OECD(経済協力開発機構)およびFAO(国際連合食料農業機関)へそれぞれ出発します。さらに世界で活躍するグローバルリーダーに、そして何よりも自身の夢に、ぐっと近づいて帰ってきてくれるよう応援しています!




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